粉体取り出しを行うプロセスでは、晶析(と濾過・乾燥)が最終工程に入ります。 プロセス的には温度をとにかく下げることが要求されます。 製品の形状が液体なのか固体なのかを知っているだけでも、化学プラントの設計で1つ重要なことが見えてきます。 初めて担当するプラントでは、特殊な工程の特徴をいくつかを早く理解するだけでも、理解しやすくなるでしょう。 溶解度が低い 晶析で温度を下がる理由は、結晶の取り出し量をできるだけ多くしたいからです。 晶析とは、液体の中から固体が出てくる現象、というくらいのざっくりした定義で良いでしょう。 塩水は塩が水に溶けている状態で、そこから塩を取り出すことも、晶析です。 水の温度が高いほど塩は溶けやすいので、逆に温度が低いほど塩は水に溶けにくく、溶けきれなくなった塩が水から出てきます。 これと同じことを、化学プラントの操作として行います。 晶析で出てきた粉体が製品であると