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デロス同盟の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • nix in desertis:2020受験世界史悪問・難問・奇問集 その1(上智大・慶應大)

    今年も無事に公開に至ることができた。協力してくれる方々に感謝を申し上げたい。今年は通常の校正者以外の手も借りないといけなくなるような問題もなく,比較的スムーズに進行した。 <収録の基準と分類> 基準は例年とほぼ同じである。 出題ミス:どこをどうあがいても言い訳できない問題。解答不能,もしくは複数正解が認められるもの。 悪問:厳格に言えば出題ミスとみなしうる,国語的にしか解答が出せない問題。 → 歴史的知識及び一般常識から「明確に」判断を下せず,作題者の心情を読み取らせるものは,世界史の問題ではない上に現代文の試験としても悪問である。 奇問:出題の意図が見えない,ないし意図は見えるが空回りしている問題。主に,歴史的知識及び一般常識から解答が導き出せないもの。 難問:一応歴史の問題ではあるが,受験世界史の範囲を大きく逸脱し,一般の受験生には根拠ある解答がまったく不可能な問題。本記事で言及する「

    • nix in desertis:2021受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(共通テスト・国公立大編)

      昨日の続き。今年は共通テストと阪大・一橋大の計3問のせいで公開が1週間遅れ,おまけを作る気力が消滅したと言っても過言ではない。何なら一橋大の方はまだ原稿が完成しておらず,後に追記するか別記事を立てる可能性がある。解説が非常に長くなったので,心して読んでほしい。 1.共通テスト第2日程 <種別>分類不能(しいて言えば作図の指示ミス) <問題>1 B オーストリアの貴族クーデンホーフ=カレルギーは,1923年に『パン=ヨーロッパ論』を著し,ヨーロッパ統合運動を展開した。彼は世界が五つのブロックに分かれて統合されていくと考え,ヨーロッパも「パン=ヨーロッパ」として統合されるべきだと主張した。その際,欧米諸国の持つ世界中の植民地も,それぞれのブロックに統合されると考えた。次の図1・図2は,『パン=ヨーロッパ論』所収の地図を加工したものであり,縦線や横線,斜線,点などで地域がブロック別に示されている

      • なぜ民主主義は「大衆による暴君への支持」に行き着くのか?

        民主主義は大衆が主権を持つという政治形態ですが、古代のアテナイの哲学者プラトンは「民主主義から暴君が生まれる」と見抜いていました。アメリカ・ロチェスター工科大学哲学科のローレンス・トルチェッロ准教授が古代の民主主義から暴君が生まれたという歴史と現代の歴史を重ね合わせて、類似点を指摘しています。 Why tyranny could be the inevitable outcome of democracy https://theconversation.com/why-tyranny-could-be-the-inevitable-outcome-of-democracy-126158 民主主義発祥の地・古代ギリシアでは市民が政治討論をする集会であるエクレシア(民会)が定期的に開催されていました。古代ギリシアの首都だったアテナイでももちろん民会は行われており、18歳以上のアテナイ市民権を有

          なぜ民主主義は「大衆による暴君への支持」に行き着くのか?
        • 橋場弦『古代ギリシアの民主政』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

          10月27 橋場弦『古代ギリシアの民主政』(岩波新書) 9点 カテゴリ:歴史・宗教9点 古代ギリシア民主政研究の日本における第一人者ともいうべき著者による本。一般的な古代ギリシア民主政へのイメージを覆す刺激的な本になっています。 古代ギリシアの民主政はアテナイを中心に行われ、そのアテナイの民主政はサラミスの海戦での勝利を経てペリクレスのもとで絶頂を迎えるが、次第に衆愚政に陥ってペロポネソス戦争でスパルタに敗北してしまう。古代ギリシアの民生政というとこんなイメージを持っている人も多いと思いますが、著者によれば、民主政はその後のアテナイで復活して成熟を迎え、アテナイ以外のポリスにも広がっていったといいます。 さらに本書では考古学的な発見などを用い、当時にアテナイの社会の状況の復元を試み、プラトンやトゥキュディデスの本が伝えるものとは違った、そして現代の民主主義とも違う古代ギリシアの民主政の姿を

          • 感染病と人類の歴史①(古代ギリシャ編) | 令和の出島

            感染病と人類の歴史①(古代ギリシャ編) 2020.02.14 歴史 アテネ, ギリシャ, コロナウィルス, スパルタ, 世界史, 人類, 感染症, 戦争, 最強, 歴史, 猛威, 疫病 コロナウィルスやインフルエンザが猛威をふるっている2020年の年初ですが、これまで感染病で当時最強を誇っていた国家が瓦解してきた例がたくさんあります。 今回は私自身の備忘録もかねて書いていきたいと思います。 尚、この記事はコロナウィルスやインフルエンザが現存国家の転覆につながるぞと言いたいものではありませんので、あしからずご容赦ください。 また、話の中で感染病のことを「ペスト」ということがあります。 「ペスト」は詳しく言うと「ペスト菌」が原因のものになりますが、ヨーロッパの資料などでははやり病なども含めて「ペスト」と言っていることもありますので、その点をお含みおきいただければ幸いです。 古代ギリシャの例 古

              感染病と人類の歴史①(古代ギリシャ編) | 令和の出島
            • nix in desertis:2021受験世界史悪問・難問・奇問集 その2(共通テスト・国公立大編)

              昨日の続き。今年は共通テストと阪大・一橋大の計3問のせいで公開が1週間遅れ,おまけを作る気力が消滅したと言っても過言ではない。何なら一橋大の方はまだ原稿が完成しておらず,後に追記するか別記事を立てる可能性がある。解説が非常に長くなったので,心して読んでほしい。 1.共通テスト第2日程 <種別>分類不能(しいて言えば作図の指示ミス) <問題>1 B オーストリアの貴族クーデンホーフ=カレルギーは,1923年に『パン=ヨーロッパ論』を著し,ヨーロッパ統合運動を展開した。彼は世界が五つのブロックに分かれて統合されていくと考え,ヨーロッパも「パン=ヨーロッパ」として統合されるべきだと主張した。その際,欧米諸国の持つ世界中の植民地も,それぞれのブロックに統合されると考えた。次の図1・図2は,『パン=ヨーロッパ論』所収の地図を加工したものであり,縦線や横線,斜線,点などで地域がブロック別に示されている

              • スパルタ

                スパルタ 古代ギリシアのポリスでアテネと対抗した有力国。少数の市民が多数の奴隷(ヘイロータイ)と半自由民(ペリオイコイ)を支配するため厳しい軍国主義体制をとった。前6世紀までにギリシア本土南部の覇権を握り、ペロポネソス同盟の盟主となった。ペルシア戦争ではアテネと共同で戦ったが、その後ギリシア全土の覇権を巡り両者は対立し、ペロポネソス戦争となり、その勝者となって前5世紀末に全盛期を迎えたが、前4世紀前半には衰退しテーベに覇権を奪われた。 ・紀元前12世紀にピンドス山あたりから移動して南下したドーリア人は、他のギリシア諸種族の移動を誘発しながらペロポネソス半島一帯を占拠し、先住ギリシア人と共存しながら定着した。 ドーリア人の一派のスパルタ人(スパルティアタイ。自らはラケダイモンといった)は、エウロタス河畔に居を定め、自らを強固な支配身分の共同体として結合し、他の従属的な諸身分を抑える戦士団の共

                • 結構長い戦争の一覧とは (ケッコウナガイセンソウノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

                  結構長い戦争の一覧単語 1件 ケッコウナガイセンソウノイチラン 1.1万文字の記事 53 0pt ほめる 掲示板へ 記事編集 概要ザクセン戦争 グアテマラ内戦 三十八年戦争 ペルシア戦争 / グレコ - ペルシア戦争 第二次世界大戦 朝鮮戦争 ミャンマー内戦 / ビルマ内戦 八十年戦争 日黒百年戦争 第一次世界大戦 百年戦争 クリミア戦争 スペイン独立戦争 三百三十五年戦争 アラウコ戦争 レコンキスタ ポエニ戦争 ペロポネソス戦争 関連リンク関連項目掲示板本記事『結構長い戦争の一覧』では、長期化してしまった戦争について述べる。 結構長いというだけでは編集者・読者諸賢らの間でも感覚に差があろうと思われるため、本記事では『30年を超える戦争』を『結構長い』と定義する。 概要 結構長い戦争として本記事にて定義するのは「30年を超える戦争」であるが、多くの場合は戦争しているからといって戦闘行為自体

                    結構長い戦争の一覧とは (ケッコウナガイセンソウノイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
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