アジア系への憎悪犯罪多発により、米国各地で人種差別に反対する集会が開かれている。(写真:ロイター/アフロ) アジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増しているアメリカ。 人権団体「ストップ・AAPI・ヘイト」には、昨年3月から今年2月末までの間に、アジア系の人々に対する3,795件のヘイトクライムや差別的な出来事が報告された。中でも、カリフォルニア州では多発しており、1,600件以上が同州で報告されている。 特に、ターゲットにされているのがアジア系の高齢者だ。 1月28日には、サンフランシスコで、散歩中の84歳のタイ人男性が19歳の男に押し倒され、路上に頭を打ちつけ、2日後病院で死亡した。 3月9日には、オークランドで、散歩中の75歳のアジア系男性が殴られて脳死状態に陥り、その後亡くなった。男性は窃盗被害にもあった。逮捕された26歳の男は、これまでも、アジア系高齢者をターゲットに