【ミクロネシア連邦=加藤学】厚生労働省は22日、トラック諸島(現ミクロネシア連邦チューク州)沖で、太平洋戦争中に撃沈された日本の艦船で遺骨の収集に向けた調査を行った。政府は「海没遺骨」の情報を積極的に集める方針を示しており、これを受けた対応だ。 【写真】遺骨画像のSNS拡散にがく然、「遺族の元に返して」と訴える女性 連合艦隊の拠点が置かれていた同諸島は、1944年2月17~18日、米空母部隊の攻撃を受け、約40隻の艦船が撃沈された。今回の調査は21~24日の日程で、22日は、水深38メートルの海底に沈む給油船「神国(しんこく)丸」の船内に潜水士が入り、船室や鉄骨の間をライトで照らし、遺骨を確認した。23日以降、準備が整い次第、遺骨を引き揚げる。