3回にわたって音楽/ミュージックコミュニケーションを学ぶいりぐちの9冊をお送りしています。前回はこちら→①「音楽とはなにか」編 ②「拡散する音楽」編私たちは音楽を学ぶときに、西洋音楽のソルフェージュをはじめ、それぞれの音楽の「型」や「作法」を学びます。また、資本主義社会において多くの音楽の流通は、ライブであれ録音であれ、メディアや社会の状況の変遷に沿った何かの「フォーマット」(例:コンサートホールやライブハウスなどでの上演、CDや配信や放送などのための録音)に落とし込むことで成立します。(その手法を学ぶための書籍紹介は別機会に譲ります) でも、なんということでしょう! 実際の音楽/音は、その「型」や「フォーマット」を超えて遥か遠くまで拡散しているのです。人間の想像力は何かに収まりきることはありません。「拡散する音楽」編では、未知の音楽/聴衆に出会うための3冊をご紹介します。「拡散する音楽」