AI・デジタル化、グローバル化の時代の中で「礼法」の授業を実施する学校がある。東京大学に毎年数10人の合格者を出す桜蔭をはじめ、品川女子学院、聖徳学園などがお辞儀やお茶の出し方などを生徒に教えている。どんな教育的効果があるのか。小笠原流礼法宗家・小笠原敬承斎さんと、桜蔭OGでテレビ東京アナウンサーの繁田美貴さんに話を聞いた――。 小笠原流礼法宗家が語る、日本人の知らない「お辞儀の意味」 「家に帰って、礼法で習った『お辞儀をする意味』をお母さまに伝えたら褒められましたと、生徒さんからお手紙を頂戴することがあります。また、親御さんからは、子供を通して作法の意味を知りましたと、おっしゃっていただくことも。学校教育で礼法を取り入れることで、皆さまに喜んでいただいています」 こう語るのは、小笠原流礼法宗家の小笠原敬承斎さんだ。