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  • なぜ藤井聡太は八冠制覇できたのか?

    藤井聡太竜王名人が遂に八冠を制覇した。弱冠21歳。 これは羽生善治九段が25歳で七冠制覇をしたスピードを大きく上回っている。 竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖の8つのタイトルが同時に一人の手に収まった・・・・・・というだけではない。 藤井聡太はこの八冠に加えて、昨年度は参加可能な全ての一般棋戦で優勝するという、前代未聞の偉業を成し遂げたのだ。 つまり現在、藤井聡太は藤井竜王名人王位叡王王座棋王王将棋聖朝日杯選手権者銀河NHK杯選手権者JT杯覇者なのだ。 もはや『何かの大会に優勝する』という目標は全て達した。 あとはたとえば勝率100%(1年間で1度も負けない)とか、そういうレベルの挑戦になる。ゲーム配信でいえばタイムアタックのようなものだろうか。 なぜ、藤井聡太はこんなにも負けないのか? どうして八冠全冠制覇などという現象が10101日ぶりに実現したのか? その謎を解き明かす

      なぜ藤井聡太は八冠制覇できたのか?
    • 藤井聡太の現実離れが止まらない──藤井四冠(竜王)誕生という現実に追い詰められるラノベ作家の“藤井VS豊島”竜王戦観戦レポート

      大阪梅田で「激安メガ盛りカレー」をVTuber日雇礼子が食レポ! カツやコロッケ全部乗せ&ルーのお代わり無料で“1250円”のお味とは? 文/白鳥士郎 りゅうおうのおしごと! 完。 ……って、思わず6年以上続けてきた作品を終わらせてしまいたくなっているラノベ作家です。 みんな俺が頭抱えてるの、期待してるんでしょ? 頭どころか膝まで抱えてるよ……。 りゅうおうのおしごと! 完。#現実に負けました #藤井新竜王おめでとうございます #勝てる気がしない pic.twitter.com/83BOlK6daL — 白鳥士郎 (@nankagun) November 13, 2021 だって史上最年少でタイトルを獲得したり十代で竜王を獲得したりする話を書くに当たって、私は現実に相当配慮したんですよ……。 すんなりタイトルを獲ったり防衛したりせず、常にフルセットの4勝3敗でギリギリの勝利にしたり。タイト

        藤井聡太の現実離れが止まらない──藤井四冠(竜王)誕生という現実に追い詰められるラノベ作家の“藤井VS豊島”竜王戦観戦レポート
      • 「佐藤天彦マスク問題」の裏側にあるもの…「軍曹」を悩ませた「将棋界の常識は世間の非常識」(週刊現代) @gendai_biz

        元名人の佐藤天彦九段が前代未聞の「マスク未着用による反則負け」となった、A級順位戦。厳格なことで知られる対戦相手の永瀬拓矢王座は、世間の非難がまさか自分に向くとは思いも寄らなかった。棋界でジョークのように言われる「千駄ヶ谷の常識は世間の非常識」はどうやらホントもあるようで…。 「反則負けにしてください」と5回要求 10月31日夜、レジェンドの勝利に将棋ファンは沸き立った。52歳の羽生善治九段が、永瀬拓矢王座に勝ち、王将戦挑戦者決定リーグ5連勝となって1位確定となったのだ。暫定2位の豊島将之九段にもプレーオフの目があるとはいえ、通算100期の大一番をかけて、羽生九段が藤井聡太五冠と激突する可能性が非常に高くなった。 〈一番苦手としていた永瀬さんを、ここで倒すなんて凄い!〉〈羽生先生と藤井先生のタイトル戦、想像するだけで胸が熱くなる〉といった書き込みが続出する中、〈やっぱり永瀬先生には佐藤天彦

          「佐藤天彦マスク問題」の裏側にあるもの…「軍曹」を悩ませた「将棋界の常識は世間の非常識」(週刊現代) @gendai_biz
        • マスクをしなければ負け…将棋新ルールに反マスク派棋士の言い分「強制されるのは心外」 | 文春オンライン

          〈第一条 対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。〉 日本将棋連盟が2月1日より実施した「臨時対局規定」が棋士たちの間に“盤外戦”を呼び起こしている。 ◆ ◆ ◆ 以前は入念に読みを入れる際、外す光景も見られたが… 続く第三条にはこうある。 〈対局者が第一条の規定に反したときは(略)反則負けとする。〉 マスクをしなければ負け、という厳格な規定だ。 後日、連盟から棋士たちに送られてきた説明メールによれば、第一条の“一時的な場合”とは、食事中や飲み物を飲むとき、周りに人がいない(2m以上離れている)とき等、とある。 「これを受け、2月11〜12日に行われた王将戦第四局では、渡辺明王将も藤井聡太竜王も、終局までマスクを外しませんでした。以前は入念に読みを入れる際、外す光景も見られましたが……」(観戦記者) 「対局相手がノーマスクだと、そりゃイラ

            マスクをしなければ負け…将棋新ルールに反マスク派棋士の言い分「強制されるのは心外」 | 文春オンライン
          • 将棋がファム・ファタールだと思ってた藤田麻衣子さん(元女流棋士)が連珠に出会ってA級に入るまで(1)(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            ――いやあ、なんだかすごいですね! ただ、私は連珠のことはよくわかりません。そこで今日は「将棋のことはなんだかよくわからないけれど藤井聡太さんに下世話な質問をするインタビュアー」みたいな感じでいきたいと思います! 藤田「はーい(笑)」 ――フリーライターの松本です。よろしくお願いします。連珠のA級ってどれぐらいすごいんですか? ぶっちゃけ、いくら儲かるんですか? 藤田「(待ってましたという感じで)えっ!その話、今日させてもらえるんだ? 連珠って公益社団法人なんだけど、プロ組織ではなくて、立場上はアマチュアなのね」 ――アマチュアっていうのは、囲碁や将棋のプロとは違って、対局料や賞金が発生しないという意味ですね。プロの定義は簡単ではないですが、たとえば将棋だと、養成機関を優秀な成績で抜けた将棋専業の棋士、女流棋士というプロがいます。一方で連珠は、皆さんそれぞれの立場があって、競技に参加してる

              将棋がファム・ファタールだと思ってた藤田麻衣子さん(元女流棋士)が連珠に出会ってA級に入るまで(1)(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 日本将棋連盟見解、「緊急事態宣言」出されても対局続行 公共交通機関の機能が確保される限り継続 - スポーツ報知

              日本将棋連盟は1日、感染が拡大する新型コロナウイルスへの対応について見解を示した。 現時点では棋士、女流棋士を含め、連盟職員や関係者の感染は1例も確認されていない。予防策として一部タイトル戦対局の日程変更、連盟主催イベントの休止、道場の休業、対局者の自己検温などの予防を行い、7日からは連盟事務局もテレワークに移行するが、通常の対局は継続して実施している。 各スポーツ界は中止や日程延期などの対応を取っているが、将棋の対局は観客もなく対局者、記録係、観戦記者を含めても少人数で行われることも理由に、劇的な措置は取っていない。しかし、狭い密室空間で行われ、距離間も近く、40枚の駒を介した濃厚接触が常となる競技でもあるため、感染者が発生した場合、クラスター化するケースも十分に想定される。 今後、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出される可能性もあるが、将棋連盟は公共交通機関の機能が確保される限りは

                日本将棋連盟見解、「緊急事態宣言」出されても対局続行 公共交通機関の機能が確保される限り継続 - スポーツ報知
              • 羽生善治九段も「ひえー」と叫ぶし将棋界ではみんな「ひえー」と声にして驚くけれど、それはいつからか?(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                先日書いた以下の記事は、かなり大きな反響がありました。 「ひえー、この記事がバズるとは思わなかった」 というのが筆者の素直な感想です。 「ひえー」は驚きを表現する言葉です。実際に使っている方も、少なからずおられるようです。ただし将棋界ほど話し言葉として頻繁に使われる業界は、やっぱりかなり珍しいでしょう。 筆者がいま手元で使えるデータベースにおいて、新聞観戦記上で最も早く「ひえー」という声が確認できるのはこちらです。 ここまで我慢を重ねてきた森下に、ついに攻めの手番が回った。指し手は▲1五桂。羽生、「ヒエー」と叫んで頭をかきむしる。森下は「ウーン」と低い声。 出典:鈴木宏彦:棋王戦五番勝負第2局▲森下卓八段-△羽生善治棋王「沖縄タイムス」1997年7月5日夕刊 ネットやデータベースで「将棋 ひえ」などと検索しみると、おおよそ次のような知見が得られます。 ・なるほど将棋界ではベテランから若手ま

                  羽生善治九段も「ひえー」と叫ぶし将棋界ではみんな「ひえー」と声にして驚くけれど、それはいつからか?(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 囲碁・趙治勲名誉名人VS将棋・渡辺明名人 夢の二面勝負はどうして実現したか(内藤由起子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                  囲碁界の頂上決戦「第45期名人戦」(主催・朝日新聞)が8月25日に開幕しました。 その会場の記者室に、将棋の渡辺明名人が遊びにやってきて趙治勲名誉名人と「囲碁と将棋の二面打ち・指し」が行われる一幕がありました。 素敵なハプニングの顛末をご紹介しましょう。 名人戦挑戦手合は2日制。第1局は「ホテル椿山荘東京」(東京・文京区)で打たれました。 1日目の8月25日、新聞解説担当の高尾紳路九段が「将棋の渡辺明さんが来たいというのですが、いいですよね?」と、朝日新聞の担当者に聞きました。高尾九段と渡辺名人は競馬仲間で親しくしているのは周知のこと。もちろん、快諾です。 翌26日、午前10時に渡辺名人が「遊びに来させていただきました」と、本当に記者室にやってきました。 日本棋院の記者室に、先崎学九段や高橋和女流三段がいらしていたことは見たことありますが、挑戦手合の会場までプライベートで足を運ばれた将棋棋

                    囲碁・趙治勲名誉名人VS将棋・渡辺明名人 夢の二面勝負はどうして実現したか(内藤由起子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                  • 初タイトル奪取の木村一基王位、帰宅しての一言目は「泣かされちゃったよ」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                    第1部では、「観戦記者のおしごと」「“棋譜コメ”ソムリエ選手権」などの企画が行われた。このレポートでは、木村一基王位、遠山雄亮六段、漫画『将棋めし』の作者である松本渚さんが登壇して大いに盛り上がった、第2部トークショーの模様をお届けしよう。 木村王位は、冒頭で乾杯を促されると「お茶じゃないだろうね」と軽いジャブ。ビールジョッキを片手に、遠山六段と集まったファンの「おめでとう」コールで乾杯した。 まずは木村王位と乾杯 王位獲得後の記者会見で泣いたこと 木村 王位になってこれだけ多くの人の前で話すイベント初めてなんですが、やはり王位戦の最終局のことを思い出しますね。あのときはファンの方が多かったんですよ。終局後の大盤解説会でも、何局も来ていただいた方がたくさんいて、そういった人を見ると泣きそうになるから見ないようにしていたんです。けれども、記者会見のときに泣いちゃって……。その泣いちゃった姿

                      初タイトル奪取の木村一基王位、帰宅しての一言目は「泣かされちゃったよ」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                    • 河口俊彦老師に伺った米長邦雄永世棋聖のこと|yomoyomo

                      I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like (Stone Roses, "I Am the Resurrection") 早いもので、将棋界の語り部、河口俊彦七段(死後、八段追贈)が亡くなって五年が経った。 河口俊彦老師の代表作である『大山康晴の晩節』ちくま文庫版の解説を書いた縁で、その刊行直前の2013年12月の夜に老師の話を伺う機会に恵まれた。老師が亡くなるおよそ一年前になる。 『大山康晴の晩節』の担当者である筑摩書房の伊藤さんの計らいで老師とお目にかかるのが決まったはいいが、その日が近づいてくると自分だけでは心許ないと怖気づき、ピースオブケイクの加藤貞顕さんにお声がけさせてもらった。 加藤貞顕さんというと、今では「2000万人が集う“開かれた表現の街”の立役者」として知られるが、この2013年には名人戦第一局の観戦記者も務

                        河口俊彦老師に伺った米長邦雄永世棋聖のこと|yomoyomo
                      • 「いつか大きな舞台で」 藤井聡太七段と小2から切磋琢磨、王位戦第1局記録係を務めた中西悠真三段の夢 - スポーツ報知

                        将棋の藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦している第61期王位戦7番勝負の第1局が愛知県豊橋市で行われ、挑戦者が先勝して一夜明けた3日、記録係を務めた中西悠真・奨励会三段(18)が2日間計17時間37分に及ぶ対局の間に抱いた思いを明かした。 中西三段は藤井の1学年上。藤井七段の地元である愛知の隣県・三重出身でもあり、小学校低学年の頃から子供大会で対戦を重ねてきた。練習将棋を指したり、日本将棋連盟の育成機関「東海研修会」でも切磋琢磨した間柄だ。「小学生の頃から聡太君…いえ、藤井先生と将棋を指してきたので、近い歳なのに目の前でタイトル戦を戦われているわけですから、すごいなあと思います」 タイトル戦の記録係は、四段(棋士)を目指す最終段階にいる三段が務めるケースが多い。中西三段が第1局の記録係を務めることが決まったのは藤井七段が王位リーグを4戦全勝と走ってきた時。挑戦者になるまでまだ

                          「いつか大きな舞台で」 藤井聡太七段と小2から切磋琢磨、王位戦第1局記録係を務めた中西悠真三段の夢 - スポーツ報知
                        • 14歳の藤井聡太に「将棋を教えてほしい」…永瀬拓矢24歳が八冠“最後の砦”となるまで「プライドや意地はこの世でいちばんいらない」(大川慎太郎)

                          10月11日、将棋界の全タイトル八冠を手中に収めた藤井聡太。その瞬間、盤を挟んで向かい合っていたのが永瀬拓矢王座だった。最後の砦となって立ちはだかった31歳は10歳年下の八冠への尊敬を隠さない。2人はどのように出会い、切磋琢磨してきたのか。その軌跡を観戦記者が振り返る。(全2回の第1回/後編は#2へ) 対局日の夜がいちばんありがたいです いつ頃からだろう。永瀬拓矢の取材を対局日の夜にするようになったのは。 棋士は本当に忙しくなった。いちばんの理由は将棋AIによる序盤研究で勉強時間が増大したことだ。オフを削ってパソコンに向かう者も増えており、研究合戦はピークに達しているようにも映る。「今は将棋が趣味じゃないと生き残れないと思う」と語ったのは、多趣味で有名な佐々木勇気だ(そう語る彼もトップのA級棋士なのだが)。だから棋士への後日取材のタイミングも気を遣う。大きな負担になってはいけない。 ある時

                            14歳の藤井聡太に「将棋を教えてほしい」…永瀬拓矢24歳が八冠“最後の砦”となるまで「プライドや意地はこの世でいちばんいらない」(大川慎太郎)
                          • 記録係の升田幸三初段(15歳)高段者の対局を「トロいヘボ将棋」と感じ早く終わらせようと消費時間水増し(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            「棋譜は後世に残る」 これは升田幸三九段(1918-91)の名言です。その通り、優れた棋譜は時代を超えて後世に伝えられていきます。 升田九段は木村義雄14世名人(1905-86)や、木見金治郎九段門下の弟弟子である大山康晴15世名人(1923-92)など、多くの強敵を相手に、多くの名棋譜を残しました。 ただしその棋譜も、誰かが書き残し、何らかの手段で広く流布しなければ、忘れ去られてしまいます。 現在の将棋の公式戦では、2人の対局者のそばにずっと張り付き棋譜を取る「記録係」が存在します。ではその記録係は、いつから存在したのでしょうか。観戦記者の大御所であり、将棋史に詳しい東公平さん(86歳)に尋ねてみたところ、はっきりとしたことはわからないようです。 古棋譜の多くはほとんどの場合、対局者自身が局後、記憶を頼りに書き残したものと思われます。 近代に入って将棋の棋譜が新聞や雑誌に掲載されるように

                              記録係の升田幸三初段(15歳)高段者の対局を「トロいヘボ将棋」と感じ早く終わらせようと消費時間水増し(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                            • 【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う

                              かつての輝きはもう失われたのか─2018年に27年ぶりの「無冠」となった天才棋士・羽生善治。その彼が今、前人未到のタイトル通算100期をかけて現役最強の棋士・藤井聡太と対峙している。52歳になった羽生はいかにして復活を遂げたのか。将棋観戦記者の大川慎太郎氏がリポートする(文中一部敬称略)。【前後編の前編。後編を読む】 すれ違っていた2人の天才 淡い灰色の和服をまとった羽生善治が、将棋盤の前に悠然と着座している。見慣れた光景のはずなのに新鮮に映った。 対座するのは、無敵の勝ちっぷりを誇る藤井聡太。神妙な表情の藤井に対して、羽生が目を細めたように見えた。以前から羽生は対局中に微笑を浮かべることがある。強敵を相手に難解な局面を考えるのが楽しくてたまらないのだ。52歳でも「中年」という言葉からかけ離れた男は、藤井との勝負を心待ちにする将棋少年のようにも映った。 2023年1月8日。第72期王将戦七

                                【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う
                              • 『ヒカルの碁』ブームを率いた吉原由香里六段が語る“囲碁界の未来”【前編】 マンガの人気沸騰ぶりとは裏腹に、思うように囲碁の普及が進まなかった背景 | JBpress (ジェイビープレス)

                                将棋棋士・藤井聡太六冠の活躍で空前の将棋ブームが起きている一方、囲碁人気の陰りが囁かれている。だが、囲碁も20年ほど前にブームとなった時代があった。火をつけたのは『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1999年から2003年に連載されたマンガ『ヒカルの碁』だ。テレビアニメ化も果たし、累計2500万部(2013年時点)の大ヒット。日本のみならず、中国、韓国、タイ、シンガポール、フランス、アメリカなど数多くの国でも翻訳出版された。その『ヒカルの碁』の監修者で囲碁普及にも力を注ぐ吉原由香里六段に、当時の熱狂ぶりから、囲碁人気が薄れてしまった要因まで率直に聞いてみた。 【聞き手・文:田中宏季(JBpress編集部)/構成:内藤由起子(囲碁観戦記者)】 『ヒカルの碁』ブームで少年少女大会の参加者が3倍超に ――『ヒカルの碁』の監修者として、なぜあれほど人気が出たと思いますか。 吉原由香里さん(以下、敬称

                                  『ヒカルの碁』ブームを率いた吉原由香里六段が語る“囲碁界の未来”【前編】 マンガの人気沸騰ぶりとは裏腹に、思うように囲碁の普及が進まなかった背景 | JBpress (ジェイビープレス)
                                • 【リアル大会でソフト指し】が話題になってましたが|古田龍生

                                  リアル大会でソフト指しをした人の話題が盛り上がっていたようなので、思うことを。 大分前からYouTubeの配信とかでは似たようなことを何度も喋っているのですが、改めて文章にしました。 まず現状、ソフト指し対策という名目で行われていることがある事象の例↓ ・対局前の金属探知機チェック →トイレや飲み物購入のために離席した際に、仲間となんらかのコンタクトを取って指し手を教えてもらえば、本人が電子機器を持ってなくても物理的にはソフト指し可能。 ・スマホなどを机の上(相手から見える位置)に置くorロッカーにしまう →スマホ2台以上持っている可能性あるので、ソフト指しを本気でしようとしている人がいる場合意味なし。 例えばこんな感じで、現状の将棋界におけるプロ棋戦、リアル大会などのソフト指し対策というのは、本気でソフト指しをしようと考える人が仮にいた場合には意味をなさないものばかりです。 ソフト指し関

                                    【リアル大会でソフト指し】が話題になってましたが|古田龍生
                                  • 渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入(5)(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    ソフトはなぜすぐ千日手を主張するのか? 松本 将棋の中継を見ていると、ソフトはすぐに千日手を主張するような気がしますね。 渡辺 dlshogiはあまり千日手は言わないんですか? 杉村 言わないです。基本的には(評価値が)1ケタぐらいになったら千日手に近づくんですけど。 渡辺 水匠はわりとすぐに千日手って言うんじゃないですか? いままでのソフトは。 杉村 水匠はそうですね。でもdlshogiはほとんど千日手は言わないです。dlshogiの仕組みは「この局面から指し継がせるとどっちが勝つか」っていう仕組みに近い形で評価値を出すので。千日手で探索が終わるってパターンっていうのが少ないみたいですね。 松本 dlshogiは知らないんですけど、水匠はすぐに千日手が最善と言ってくるイメージがあります。 杉村 水匠が千日手ばっかりを示すのは千日手の評価値の設定を「1」にしてるからですね。人間同士の対局だ

                                      渡辺明名人、1秒間に8000万手読むコンピュータを購入しディープラーニング系のソフトも導入(5)(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • 3年前の宿題|白鳥士郎

                                      あらきっぺさんを初めて生で「見た」(会った、とは言いがたい)のは、2019年6月29日。 第13回朝日杯一次予選、通称「プロアマ一斉対局」でのこと。 対局の棋譜はこちら。 (http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/13/asahi201906290701.html) その日、関西将棋会館の前は異様な雰囲気に包まれていた。 大阪でサミットが開かれている影響で、将棋会館のある福島の街が完全に封鎖されていたのだ。 普段は交通量の多い関西将棋会館前は警察官がウロウロするだけで、車は全く走っていない。人通りも、ほぼない。 お客さんが途絶えた飲食店の主人が警察官を捕まえて文句を言っていた。対応する警察官の制服には「徳島県警」と書いてあり、気の毒に思う。きっと応援に駆り出されたのだろう。 関西将棋会館で仕事があるときにはいつも立ち寄って時間を潰す喫茶店は、この事態を見越して

                                        3年前の宿題|白鳥士郎
                                      • 【インタビュー】【渡辺明×佐藤天彦】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集 - ライブドアニュース

                                        「王将リーグ」に照準を合わせた"定点観測"を始めて3年。 振り返ればいかに安易に「激動」という言葉を使っていたか、ということを痛感する。 2018年は全8冠を8人が分け合う"激動"の戦国時代。2019年は均衡から3強へ"激動"の変換期。 今期のテーマ設定には多くの議論を重ねることとなった。2020年、世界が"激動"したからである。 しかし、正解はいつもシンプルだ。 今期のテーマは「ニューノーマル」。新たな常態・常識を指す言葉だ。 世界変動の波は将棋界にも等しく届き、新たな常態を生むこととなった。 1つ目は、研究・対局スタイルの変化。 同じ空間で互いに意見を交わす対面での研究会は、その場をオンライン上に移した。それは対局においても同じで勝負師たちに変化を求めた。 2つ目は、藤井聡太のタイトル獲得だ。 明日の情勢も見えず混沌とする日々のニュースの中、藤井聡太の躍進は人々を勇気づけ日本中を照らし

                                          【インタビュー】【渡辺明×佐藤天彦】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集 - ライブドアニュース
                                        • 藤井聡太棋聖には「羽生世代」に相当するライバルは存在するのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                          観戦記者・中継記者が感じる「藤井聡太のすごさ」。後編となる本稿では、初タイトルを手にした藤井聡太棋聖は今後どうなるのか、相崎修司、君島俊介、小島渉の記者三氏に現在地に対する感想とともに聞いていこう。 (前編を読む) 「いつの間にか」というのが怖い ――いよいよ史上最年少のタイトルホルダー、藤井聡太棋聖が誕生しました。歴史的な一局となったヒューリック杯棋聖戦第4局は、どうご覧になりましたか。 君島俊介 第4局では、渡辺明棋聖が第2局で敗れた作戦を改良してきました。かなり複雑な応酬が続き、渡辺棋聖も十分戦える展開だったはずですが、いつの間にか藤井七段が有利になっていました。「いつの間にか」というのが怖いです。投了の局面を見ると藤井七段が渡辺棋聖の玉を左右から挟み撃ちにして、教科書通りの攻めなのですが、その過程はかなりマネしにくいものだと感じます。 相崎修司 あの将棋を勝つのは、やはり「持ってい

                                            藤井聡太棋聖には「羽生世代」に相当するライバルは存在するのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                          • 「書くのは苦しいですよ。でも…」将棋のプロである棋士・女流棋士が“観戦記”を書く理由とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                            第34回将棋ペンクラブ大賞観戦記部門において、藤井奈々女流初段が執筆した《第34期竜王戦七番勝負第3局 藤井聡太―豊島将之(読売新聞)》が優秀賞を受賞した。藤井女流初段は、1998年生まれの24歳。まだ20代前半の女流棋士が、ベテラン執筆陣が多い観戦記部門で受賞するのは前例のないことだ。 そんな藤井女流初段、そして20年以上にわたって棋士の立場から観戦記を執筆している勝又清和七段に、観戦記者の仕事ぶりや観戦記のあり方を聞いていきたい。 「(藤井女流初段は)娘と同じ歳なんですよ」と笑う勝又七段。「藤井さんと私の観戦記の棋風は、居飛車と振り飛車くらいちがう」というお二人に、まずは「観戦記とはどういうものか」から教えていただこう。 観戦記は、決められた分量で書かなくてはいけない ――まず、将棋の「観戦記」とは、どういうものか教えていただけますか。 勝又 これは将棋の歴史とも関係してきますが、将棋

                                              「書くのは苦しいですよ。でも…」将棋のプロである棋士・女流棋士が“観戦記”を書く理由とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                            • 「佐藤天彦マスク問題」の裏側にあるもの…「軍曹」を悩ませた「将棋界の常識は世間の非常識」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

                                              元名人の佐藤天彦九段が前代未聞の「マスク未着用による反則負け」となった、A級順位戦。厳格なことで知られる対戦相手の永瀬拓矢王座は、世間の非難がまさか自分に向くとは思いも寄らなかった。棋界でジョークのように言われる「千駄ヶ谷の常識は世間の非常識」はどうやらホントもあるようで…。 【写真】藤井聡太より人気!「新・将棋会館建設」クラファンで注目を集める意外な人物 10月31日夜、レジェンドの勝利に将棋ファンは沸き立った。52歳の羽生善治九段が、永瀬拓矢王座に勝ち、王将戦挑戦者決定リーグ5連勝となって1位確定となったのだ。暫定2位の豊島将之九段にもプレーオフの目があるとはいえ、通算100期の大一番をかけて、羽生九段が藤井聡太五冠と激突する可能性が非常に高くなった。 〈一番苦手としていた永瀬さんを、ここで倒すなんて凄い! 〉〈羽生先生と藤井先生のタイトル戦、想像するだけで胸が熱くなる〉といった書き込

                                                「佐藤天彦マスク問題」の裏側にあるもの…「軍曹」を悩ませた「将棋界の常識は世間の非常識」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
                                              • 将棋の甲斐智美女流五段が引退へ 「マイナスの理由ではなく、前向きな気持ち」【一問一答】:東京新聞 TOKYO Web

                                                日本将棋連盟は7日、女流棋士の強豪、甲斐智美女流五段(39)が一身上の都合により、今期限りで現役引退すると発表した。甲斐女流五段は4月に開幕するマイナビ女子オープン五番勝負の挑戦者。第34期女流王位戦(本紙主催)の挑戦者決定戦(17日)にも進んでいる。現在参加中の棋戦は対局を継続する。 甲斐女流五段は石川県七尾市生まれ、神奈川県育ち。観戦記者の父親の影響で将棋を始めた。中原誠十六世名人門下で1997年、女流棋士デビュー。98年に休場して棋士育成機関「奨励会」に入り、1級で退会。女流棋士復帰後の10年に初タイトルの女王、続いて女流王位を獲得した。女流王位を計4期保持するなど活躍を続け、通算タイトル獲得数は7期。

                                                  将棋の甲斐智美女流五段が引退へ 「マイナスの理由ではなく、前向きな気持ち」【一問一答】:東京新聞 TOKYO Web
                                                • 一度は...――佐藤和俊七段|将棋コラム|日本将棋連盟

                                                  今回コラム執筆の機会を得たので、昨年5月7日第32期竜王戦1組決勝羽生九段戦。緊急事態宣言の最中に行われた1局(1日)を対局者の目線で振り返りたい。 7時30分、やや寝不足を感じつつ目が覚める。対局前にプレッシャーから眠れないことはほとんどないのだが、これも大舞台ゆえの緊張か、それとも久々の対局のせいか。起床して日課となっている検温をする。コロナ禍において体調を崩さずに過ごせた事は幸いなことだった。電車に乗るのも一か月ぶりになったが、元々は前日に緊急事態宣言が解かれるはずだったこともあり、車内には思ったよりも人は戻っているように感じた。それでもこの時間ではあり得ない人の少なさである。 電車を降り、将棋会館まで30分ほどの道程を歩く。いつもと変わらない風景に見えたが、マスクを売る露天商が出ていて現実に引き戻す。3000円弱が相場の時期で値札を横目に見ながら歩きを進める。そして道すがら4年前の

                                                    一度は...――佐藤和俊七段|将棋コラム|日本将棋連盟
                                                  • 「藤井さんに負けてから将棋へのモチベーションが…」 永瀬拓矢九段が王座戦死闘で感じた「藤井八冠が負けない理由」(全文) | デイリー新潮

                                                    2023年の将棋界の一大ニュースといえば、藤井聡太「八冠」(21)の誕生である。その藤井と研究を共にし、タイトルを懸けて死闘を繰り広げたのが永瀬拓矢九段(31)だ。将棋観戦記者の大川慎太郎氏が、永瀬本人にインタビュー。激闘の記憶と、八冠が敗れざる理由を聞いた。 *** 【写真】はかまを着けた藤井聡太八冠の堂々たる歩き姿 「負けの痛みは思ったよりもありましたね。いや、猛烈な痛みと言ってもいいかもしれません。でもあまりに痛すぎて、感じなくなってきているような状況です」 光があれば影もあるように、勝者がいれば敗者が生まれるのが勝負の世界だ。最強棋士である藤井に喫した敗北を、永瀬は冒頭のように振り返った。 2023年10月11日、藤井が第71期王座戦五番勝負第4局で勝利して、将棋界初の八冠全制覇を成し遂げた。 「私には永瀬先生しかいませんから」 この王座戦五番勝負は、4連覇中の永瀬には名誉王座の永

                                                      「藤井さんに負けてから将棋へのモチベーションが…」 永瀬拓矢九段が王座戦死闘で感じた「藤井八冠が負けない理由」(全文) | デイリー新潮
                                                    • 「羽生世代」の時代は本当に「終わってしまった」のか(大川 慎太郎)

                                                      2020年の将棋界は話題が豊富な年だった。藤井聡太二冠の活躍に沸くいっぽう、この秋は羽生善治九段が2年ぶりとなるタイトル戦(第33期竜王戦七番勝負)で「タイトル獲得通算100期」に挑み、注目を集めた。残念ながらレジェンドが空前絶後の金字塔を打ちたてることはかなわなかったが、「一つの時代が終わった」とも指摘されている将棋界で、天才たちはいま、何を思い、考えているのか。将棋観戦記者・大川慎太郎氏が、12月16日(水)発売予定の新刊『証言 羽生世代』に込めた思いとは。 観戦記者が盤側で気づいた「異変」 盤上に放たれた角は左に90度傾いていた。 すぐに直そうとしたが、羽生善治の右手は大きく震えていて、なかなか角は真っすぐにならない。ようやくきれいに収まったかと思いきや、今度は隣のマス目にあった相手の金に触れてしまった。その乱れは、対局相手の豊島将之が自分で直した。対照的に落ち着き払った手つきだった

                                                        「羽生世代」の時代は本当に「終わってしまった」のか(大川 慎太郎)
                                                      • 藤井聡太四冠 永瀬拓矢王座が語る「とんでもなく負けず嫌い」な実像

                                                        史上初となる10代での四冠獲得を達成した藤井聡太(19)。最年少五冠獲得も視野に入る天才棋士の強さの理由は一体なんなのか。「才能」という言葉では語り切れない「強さの根源」について、将棋観戦記者の大川慎太郎氏が、同じくタイトル保持者である永瀬拓矢王座(29)に聞いた。(前後編の前編) 圧がない。だが強い 2021年は、将棋界の勢力争いの構図が大きく変化した年だった。それまで「4強」と言われる時代が続き、藤井聡太、渡辺明、豊島将之、永瀬拓矢の4人がタイトルホルダーとして激しくしのぎを削っていた。 だが藤井が大躍進し、豊島から叡王と竜王を奪取。現在、8つのタイトルは3人が分け合っている。藤井が竜王、王位、叡王、棋聖の四冠。渡辺が名人、棋王、王将の三冠。残る王座が永瀬だ。 藤井はさらなる侵攻を目指している。年明けから始まった王将戦七番勝負で渡辺に挑戦しており、1月9、10日に行われた開幕戦は大熱戦

                                                          藤井聡太四冠 永瀬拓矢王座が語る「とんでもなく負けず嫌い」な実像
                                                        • 【インタビュー】【渡辺明×佐藤天彦】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集 - ライブドアニュース

                                                          「王将リーグ」に照準を合わせた"定点観測"を始めて3年。 振り返ればいかに安易に「激動」という言葉を使っていたか、ということを痛感する。 2018年は全8冠を8人が分け合う"激動"の戦国時代。2019年は均衡から3強へ"激動"の変換期。 今期のテーマ設定には多くの議論を重ねることとなった。2020年、世界が"激動"したからである。 しかし、正解はいつもシンプルだ。 今期のテーマは「ニューノーマル」。新たな常態・常識を指す言葉だ。 世界変動の波は将棋界にも等しく届き、新たな常態を生むこととなった。 1つ目は、研究・対局スタイルの変化。 同じ空間で互いに意見を交わす対面での研究会は、その場をオンライン上に移した。それは対局においても同じで勝負師たちに変化を求めた。 2つ目は、藤井聡太のタイトル獲得だ。 明日の情勢も見えず混沌とする日々のニュースの中、藤井聡太の躍進は人々を勇気づけ日本中を照らし

                                                            【インタビュー】【渡辺明×佐藤天彦】棋士とニューノーマル 第70期王将リーグ特集 - ライブドアニュース
                                                          • 【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う

                                                            かつての輝きはもう失われたのか─2018年に27年ぶりの「無冠」となった天才棋士・羽生善治。その彼が今、前人未到のタイトル通算100期をかけて現役最強の棋士・藤井聡太と対峙している。52歳になった羽生はいかにして復活を遂げたのか。将棋観戦記者の大川慎太郎氏がリポートする(文中一部敬称略)。【前後編の前編。後編を読む】 すれ違っていた2人の天才 淡い灰色の和服をまとった羽生善治が、将棋盤の前に悠然と着座している。見慣れた光景のはずなのに新鮮に映った。 対座するのは、無敵の勝ちっぷりを誇る藤井聡太。神妙な表情の藤井に対して、羽生が目を細めたように見えた。以前から羽生は対局中に微笑を浮かべることがある。強敵を相手に難解な局面を考えるのが楽しくてたまらないのだ。52歳でも「中年」という言葉からかけ離れた男は、藤井との勝負を心待ちにする将棋少年のようにも映った。 2023年1月8日。第72期王将戦七

                                                              【天才棋士・羽生善治の復活】AIの登場で下降し続けた成績 もがいて迷った1年を追う
                                                            • 渡辺明名人が語る藤井聡太三冠の強さ「才能です。将棋は才能が占める割合が大きい」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

                                                              いよいよ竜王獲得に王手と、藤井聡太三冠の快進撃が止まらない。「現役最強」とも称される渡辺明名人は、自身にとって脅威となる若き棋士をどう見ているのか。また、「4強時代」と言われる将棋界の勢力図はこれからどう変わるのか。11月12、13日の竜王戦第4局を前に、将棋観戦記者の大川慎太郎氏がに胸の内を聞いた。(全4回の第2回) 【文中一部敬称略】 【写真】快進撃が止まらない藤井聡太三冠 * * * まずは最もシンプルな問いから。なぜ藤井はこれほど強いのだろう。5年のキャリアで通算勝率8割4分は誰も成し遂げていない数字だ。今までの強豪棋士とは何が違うのだろうか。 「頭の回転の速さですね。計算力と言い換えてもいいかもしれません。藤井さんは短い時間でも大量の変化を読むことができます。例えば同じ10分間でも、ほかのトップ棋士より読む量が段違いに多いんです」(渡辺明名人、以下同) 渡辺と藤井の対戦成績は1勝

                                                                渡辺明名人が語る藤井聡太三冠の強さ「才能です。将棋は才能が占める割合が大きい」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
                                                              • 渡辺明名人が感じる藤井聡太三冠への諦念「自分は大棋士の系譜には入らない」

                                                                いよいよ竜王獲得に王手と、藤井聡太三冠の快進撃が止まらない。「現役最強」とも称される渡辺明名人は、自身にとって脅威となる若き棋士をどう見ているのか。また、「4強時代」と言われる将棋界の勢力図はこれからどう変わるのか。11月12、13日の竜王戦第4局を前に、将棋観戦記者の大川慎太郎氏が渡辺名人に胸の内を聞いた。(全4回の第4回) 【文中一部敬称略】 * * * 藤井から勝ち星を最も多く挙げているのは豊島だ。11月3日現在、豊島の9勝11敗。初対戦から豊島が6連勝し、「藤井の最後の壁」といった報道も見られた。だが藤井は今年の王位戦開幕後から巻き返し、勝ち越しに転じたのだ。藤井は「序盤で苦労することが多い」と豊島の序盤戦術の巧みさをたたえていたが、渡辺は2人の対戦をどう見ているのか。当然、参考にしているはずである。 「豊島さんが勝つ時は、先行逃げ切りが多いように見えます。やっぱり豊島さんが形勢が

                                                                  渡辺明名人が感じる藤井聡太三冠への諦念「自分は大棋士の系譜には入らない」
                                                                • 実質1億円以上稼いでいるのに…藤井聡太、四冠でも獲得賞金1位になれない理由(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

                                                                  現在、渡辺明名人(37)に王将戦七番勝負で挑戦している藤井聡太竜王(19)。昨年11月、名人と並ぶ棋界最高峰のタイトル「竜王」を奪取し四冠。全8タイトルの半数を持つ“第一人者”となった。 【写真】この記事の写真を見る(3枚) ◆ ◆ ◆ 「ただ、藤井竜王が名実ともにトップと見做されるには、ひとつ足りない勲章があります」 そう指摘するのは観戦記者。それが「獲得賞金」だ。 将棋ファンの注目を集めるのが、毎年2月頃に日本将棋連盟が発表する、前年の「獲得賞金・対局料ベスト10」。2020年の1位は当時の竜王・豊島将之(31)の1億645万円。当時二冠の藤井は4554万円で4位だった。 21年は、竜王、叡王を加えて四冠になった藤井がついにトップに座るかと思いきや、実は違うという。 「21年の1位は、棋王、王将も持つ渡辺名人になる見込み。藤井竜王は2位に留まる」(同前) 藤井の1位は来年以降に持ち越し

                                                                    実質1億円以上稼いでいるのに…藤井聡太、四冠でも獲得賞金1位になれない理由(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
                                                                  • 【読書感想】『盤上に君はもういない』全員号泣物語にぼくも泣きました - りとブログ

                                                                    今日は将棋のプロ棋士の話を描いた『盤上に君はもういない』という小説がとても面白かったので感想を書こうと思います。 帯に「全員号泣!」と書いてる通り、ぼくもウルっときました。 あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけ下さい。 というか、第一部のあらましをほぼ書いてしまうので、もう読むつもりの方がいらっしゃったらここまででスターつけてお帰りください。 盤上に君はもういない 作者:綾崎 隼 発売日: 2020/09/30 メディア: 単行本 ぼくの棋士に関する知識って『3月のライオン』で知った情報がすべてです。 そんなぼくでも読む手が止まらなくなったくらいわかりやすい内容でした。 ぼくは、女性のプロ棋士がいないことを知りませんでした。 「プロ棋士」と「女流棋士」はグループが違うんですね。 この物語は、史上初の女性プロ棋士が2人誕生し、互いに競い合う彼女たちを取り巻く人たちを含めた愛の物

                                                                      【読書感想】『盤上に君はもういない』全員号泣物語にぼくも泣きました - りとブログ
                                                                    • 誰よりも藤井聡太と指してきた男、永瀬拓矢が明かしていた「藤井さんの実力が爆発した瞬間」「あれぐらいの不利は終盤で跳ね返してくる」(大川慎太郎)

                                                                      10月11日、将棋界の全タイトル八冠を手中に収めた藤井聡太。その瞬間、盤を挟んで向かい合っていたのが永瀬拓矢王座だった。最後の砦となって立ちはだかった31歳は10歳年下の八冠を尊敬してやまない。6年以上にわたって一緒に練習を行ってきた2人はどのように切磋琢磨し、頂上決戦で競いあったか。その軌跡を観戦記者が振り返る。(全2回の第2回/前編は#1へ) 永瀬が語る、藤井の「充電期間」 最年少記録を次々と更新してきた藤井だが、初めて暗雲が漂った。2020年7月中にタイトルを獲得しないと、屋敷伸之の持つ最年少タイトル獲得記録を更新できない。だが、藤井がこの夏に棋聖と王位の二冠を獲得し、第2次藤井ブームを起こしたことはご存じの通りである。2020年の4、5月はコロナ禍で最初の緊急事態宣言が発出されており、名古屋在住の藤井は遠征ができずに対局がストップ。6月になって宣言が明け、藤井は棋聖戦の準決勝と挑戦

                                                                        誰よりも藤井聡太と指してきた男、永瀬拓矢が明かしていた「藤井さんの実力が爆発した瞬間」「あれぐらいの不利は終盤で跳ね返してくる」(大川慎太郎)
                                                                      • 独断と偏見で選ぶ!2020年の年間ジャンル別新作おすすめ40選 - 読書する日々と備忘録

                                                                        というわけで年間のおすすめ40選です。 昨年はライトノベルと一般文芸・文庫・ライト文芸で各20冊で選びましたが、今回はどのジャンルもそこそこ点数が揃っているので、ライトノベル・ライト文芸・文庫・文芸単行本で各10冊選ぶことにしました。上半期/下半期では全体のバランスや客観的な評価も配慮してセレクトしていますが、こちらはより独断と偏見で個人的に読んでもらいたい本を好みで選んでいます。とはいえ基本的にそもそもの好み自体がマニアックではないので、あまり意外性はありません(苦笑) 【ライトノベル部門】 1.楽園ノイズ (電撃文庫) 楽園ノイズ(1) posted with ヨメレバ 杉井 光/春夏冬 ゆう KADOKAWA 2020年05月09日 楽天ブックス Amazon Kindle 女装して演奏動画をネットにアップし(男だけど)謎の女子高生ネットミュージシャンとして一躍有名になってしまった村

                                                                          独断と偏見で選ぶ!2020年の年間ジャンル別新作おすすめ40選 - 読書する日々と備忘録
                                                                        • 昨年度は2108万円……藤井聡太棋聖、18歳の年収は? | 文春オンライン

                                                                          快進撃はこれにとどまらない。木村一基王位(47)に挑戦する王位戦七番勝負も進行中で、現在2勝0敗。最速で8月20日には「藤井二冠」が誕生している可能性もあるのだ。そうなれば豊島将之竜王・名人(30)、永瀬拓矢二冠(27)に次ぐ、棋界の序列3位に“昇級”することになる。 加えて収入も“昇給”。勝てば勝つほど収入が上がるのがプロ棋士だが、高校3年生の藤井が手にするお金はいかほどなのか。 羽生九段 観戦記者が言う。 「棋聖のタイトル料は500万円前後。王位は約1000万円といわれています。藤井さんの昨年度の獲得賞金は全棋士中9位の2108万円でしたが、二冠を達成すれば倍増、つまり4000万円を超えるでしょう。そうなると昨年約4000万円だった羽生善治九段(49)を抜き、豊島竜王・名人、渡辺二冠、永瀬二冠に続くトップ4に食い込む可能性があります」

                                                                            昨年度は2108万円……藤井聡太棋聖、18歳の年収は? | 文春オンライン
                                                                          • 第1期“書く将棋”新人王戦――入選作決定&読者投票のお知らせ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                            入選4作品の発表! 【遠山雄亮賞】「どんな世界にも光のあたらない部分がある――​将棋大会運営者から見た奨励会員​」(宮田聖子​さん) 推薦のコメント「棋士を目指す子供たちにはそれぞれに人生があります。原稿を拝読して教えてきた子供たちのことが脳裏によぎりグッときました。筆者にはこれまで温かい目で見つめてきた子供たちの人生を今後も伝えてほしいと強く思いました」 【松本渚賞】「とあるWEB将の一日『お風呂入る時間、ありますか?』」(尾上与一さん) 推薦のコメント「観る将の生態標本として博物館に飾りたい。それほどに WEBで楽しむ 『観る将棋ファン』の1日を鮮やかに且つ愉快に描いていると感じました。思わず『フフフ』と笑ってしまうような、まるで自分のことを書かれているかのような錯覚に陥るほどの描写力、そして将棋界への愛の深さに感動しました」 【観戦記者賞】「記録に載らない、心に残る記録 ~順位戦王手

                                                                              第1期“書く将棋”新人王戦――入選作決定&読者投票のお知らせ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                            • 藤井聡太、初CM契約が対局に与える意外な影響 「初手お茶」のルーティンが崩れ(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

                                                                              空前の将棋ブームの立役者となったのは、多くの最年少記録を塗り替えた藤井聡太二冠(18)その人に違いない。斯界(しかい)の宝は今年3月の高校卒業を機に大手飲料メーカーのCMに起用される。しかし、そこで浮上した「お茶問題」が彼のルーティンを乱すのでは、と懸念されているのだ。 【写真】幼少期の藤井聡太 当時は「大の負けず嫌い」だった *** 昨年末、日本将棋連盟は藤井二冠が洋菓子メーカーの不二家と飲料メーカーのサントリー食品インターナショナルの2社との広告契約を3月から結ぶと発表した。まだ高校3年生ゆえ、これまでCM出演などは控えてきたが、いよいよ卒業となり、その「縛り」が解けたというわけだ。 ペコちゃんでお馴染みの不二家とは因縁がある。デビュー後の29連勝時、藤井二冠が対局中に同社のチョコレート「LOOK」でエネルギー補給をし話題になった。その後、不二家は社長名で大量の「LOOK」を藤井二冠に

                                                                                藤井聡太、初CM契約が対局に与える意外な影響 「初手お茶」のルーティンが崩れ(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
                                                                              • 「藤井聡太さんに指し手の意味を聞いたんですよ。そしたら、『ははは、うっかりです(笑)』って」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                                勝又 そうです。将棋には、勝因と敗因があるじゃないですか。一般的には、どこがおかしかったのかと敗因を探るのが基本。そしてそれを観戦記者を通して、読者に届けるわけです。 ――では、対局者が楽しいからやっているということでもない。 勝又 いや。楽しいからやっている場合も多々ありますよ(笑)。例えば、藤井聡太-永瀬拓矢の感想戦はだいたいそうですよね。いつも周りが止めて終わることが多いです。 藤井 二人の世界に(笑)。 勝又 そう。二人の世界に入って「そろそろ記者会見があるので……」と止められるまでが、二人の感想戦ですね。それで感想戦で話す内容は、観戦記者が誰かによって変わります。 ――そうなんですね。勝又先生のように、棋士が観戦記者だとちょっとちがうと。 勝又 ええ。観戦記者が同じプロ棋士ですからね。だから観戦記者が私ってなると「なんも遠慮することないな」って、パーッと二人の世界に入ることが多い

                                                                                  「藤井聡太さんに指し手の意味を聞いたんですよ。そしたら、『ははは、うっかりです(笑)』って」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                                • 将棋の対局開始前に大橋流で駒を並べるのは、古くて新しい伝統(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  大橋流と伊藤流 将棋界では対局開始の前に、それぞれ20枚ずつの駒を並べます。 その際には、まず上位者が「王将」(王)を所定の位置に置くのが作法です。同様に下位者が「玉将」(玉)を置く。 あとは本来は、自由です。どう並べてもいい。 ただし、現在の棋士のほとんどは「大橋流」という並べ方をしています。 左右対称に置いていくと意識すれば、覚えやすいかもしれません。 少数派として「伊藤流」もあります。 こちらは少々複雑です。伊藤流の趣旨は、まず歩を並べることによって、飛角香が相手陣に直射しないようにする、という意味があるようです。 大橋と伊藤は、江戸時代に名人、高段者を輩出した、将棋を専業とした家の名です。両家では、そういう並べ方をしていたというわけです。 ご存知のない方は、映像で観ていただくのがわかりやすいでしょう。 将棋の中継で、対局開始前に互いに大橋流で並べていくのは、厳粛な儀式のように感じら

                                                                                    将棋の対局開始前に大橋流で駒を並べるのは、古くて新しい伝統(松本博文) - エキスパート - Yahoo!ニュース