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評定所の検索結果1 - 10 件 / 10件

  • ルーク・S・ロバーツ『泰平を演じる』 - 西東京日記 IN はてな

    副題は「徳川期日本の政治空間と「公然の秘密」」。 何とも面白そうなタイトルと副題ですが、翻訳に関しても監訳を務める三谷博が本書の面白さに注目してネット上で訳者を募り、それに応じた友田健太郎が訳したというもので、今までにはない切り口で江戸時代の政治空間を分析しています。 「ホンネとタテマエ」というのは日本社会の特徴というもので、江戸時代の政治に「ホンネとタテマエ」の乖離があったと言っても、「そんなものだろ」と思ってしまうでしょう。 しかし、本書で紹介されている「ホンネとタテマエ」の乖離は異常なもので、例えば、死んだはずの大名が生きていることにされたりしています(「ゾンビ大名」)。 本書はこのような徳川期の政治空間を「表」と「内」または「内証」という概念を使って描き出します。表向きは徳川の厳し掟に従っていても、内側では従ってない。しかも、徳川も表の秩序が維持されるならそれを認めるというロジック

      ルーク・S・ロバーツ『泰平を演じる』 - 西東京日記 IN はてな
    • 琉球王国交流史・近代沖縄史料デジタルアーカイブ | 琉球王国交流史デジタルアーカイブの公開資料の拡充について(2022/8/4)

      浦添市教育委員会発行『琉球王国評定所文書』 下記の通り、浦添市教育委員会の協力を得て、琉球王国交流史デジタルアーカイブの公開資料に『琉球王国評定所文書』(1~18・補遺別巻等)を追加いたしました。なおPDFの公開は著作者の承諾が得られたものに限り、第1~3巻についてはテキストデータも公開しています。 今後とも琉球王国交流史・近代沖縄史料デジタルアーカイブをご活用いただきますよう、よろしくお願いいたします。 また、よろしければ本デジタルアーカイブへのアンケートにご協力ください。 【令和4年8月4日付け公開資料】 1 琉球王国評定所文書 第1巻(巻頭論考および解題含む22件、30.2万字) 2 琉球王国評定所文書 第2巻(巻頭論考および解題含む26件、27.7万字) 3 琉球王国評定所文書 第3巻(巻頭論考および解題含む16件、26.2万字) 4 琉球王国評定所文書 第4巻(巻頭論考および解題

      • 毎年200人のホームレスを社会復帰…それでも「鬼平」長谷川平蔵が出世できなかった残念な理由 松平定信からも高く評価され、当然昇進できるはずだった

        関東の農村から江戸に集まった窮民をどうするか 18世紀中頃以降、江戸では「無宿」の流入という問題に直面した。関東農村の荒廃、天災、飢饉ききんなどにより、生まれた村を離れて江戸に来る窮民が続出していたのである。 「無宿」とは、江戸時代の戸籍にあたる「宗門人別改帳」から除かれた行方不明者を言う。天明7(1787)年5月、江戸で大規模な打ちこわしがあり、翌月に松平定信が老中首座(筆頭老中)に就任した。定信が直面したのは、無宿の増大に対していかに対処するかという課題であった。 定信は、評定所一座(寺社奉行・町奉行・勘定奉行らで構成した老中の諮問機関)に、無宿対策を諮問した。 これまで無宿は、「狩込」と称して捕縛し、差別された人々の集団に送っていた。しかし、多数の死者が出るなど好ましい状況ではなかったので、定信は、無宿を伊豆七島に送るなり、出身地の大名に引き渡すなりの方策を考えた。 しかし、評定所一

          毎年200人のホームレスを社会復帰…それでも「鬼平」長谷川平蔵が出世できなかった残念な理由 松平定信からも高く評価され、当然昇進できるはずだった
        • “もし大塩平八郎が音響機材に詳しかったら”「塩が足んねぇよ」→“大塩平八郎の乱”はどうなる?

          リンク Wikipedia 大塩平八郎 大塩 平八郎(おおしお へいはちろう)は、江戸時代後期の儒学者、大坂町奉行組与力。大塩平八郎の乱を起こした。 通称は平八郎、諱は正高、のち後素(こうそ)、字は子起。号は連斎・中軒・中斎。家紋は揚羽。大塩家は今川氏の末流と言われ、本家は尾張藩の馬廻として仕えた。その分流が抱席の大坂東町奉行組与力となり、平八郎は初代の大塩六兵衛成一から数えて8代目にあたる。大坂天満に生まれた。かつては平八郎が養子で阿波国の生まれとする説も存在したが、乱に関する幕府評定所の吟味書の記述などから、養子である可能性は否定されている 11 users 105

            “もし大塩平八郎が音響機材に詳しかったら”「塩が足んねぇよ」→“大塩平八郎の乱”はどうなる?
          • 本の奥付ができたのは大岡越前が取り締まりのために「出版した人間と作者は必ず奥付に書けよ」とルールを徹底させたから

            蝉川夏哉 @osaka_seventeen 吉宗の頃の改革で「お前ら、奥付に出版した人間と作者は必ず書けよ」という取り締まりのためのルールができたのが今も残ってるの、めっちゃ面白い。 2021-02-02 16:11:39 リンク Wikipedia 大岡忠相 大岡 忠相(おおおか ただすけ)は、江戸時代中期の幕臣・大名。大岡忠世家の当主で、西大平藩初代藩主。生家は旗本大岡忠吉家で、父は美濃守・大岡忠高、母は北条氏重の娘。忠相の子孫は代々西大平藩を継ぎ、明治時代を迎えた。大岡忠房家の第4代当主で、9代将軍・徳川家重の側用人として幕政においても活躍したことで知られる大岡忠光(後に岩槻藩主)とは遠い縁戚に当たり、忠相とも同族の誼を通じている。 8代将軍・徳川吉宗が進めた享保の改革を町奉行として支え、江戸の市中行政に携わったほか、評定所一座に加わり、関東地方御用掛(か 3 users 148

              本の奥付ができたのは大岡越前が取り締まりのために「出版した人間と作者は必ず奥付に書けよ」とルールを徹底させたから
            • どんなスキルを目指すのか・面接授業「古文書から読み解く百姓の実像」 - しろっこブログ

              (「White BG:江戸時代の和本/古文書」を加工) 目次 百姓の実像を知りたくて 面接授業で学んだこと 従来の百姓像の捉え方 寺子屋で学ぶ百姓 江戸時代の女性像 上総国戸田村の百姓一揆 まとめ 百姓の実像を知りたくて 10月26日・27日と神奈川学習センターで行われた面接授業「古文書から読み解く百姓の実像」を受講してきました。神奈川学習センターはお初です。千葉、埼玉、文京、北海道、鹿児島と経験して、6つ目の学習センターでした。 この授業を選択したのは、映画評論家・佐藤忠雄さんの『映画の真実』を読んだことから始まります。 映画の真実―スクリーンは何を映してきたか (中公新書) 作者: 佐藤忠男 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2001/11 メディア: 新書 クリック: 9回 この商品を含むブログ (7件) を見る この中に『郡上一揆』の宣伝パンフレットに書かれた神山征二郎監

                どんなスキルを目指すのか・面接授業「古文書から読み解く百姓の実像」 - しろっこブログ
              • 水戸藩・薩摩藩が井伊大老の暗殺を計画した経緯

                水戸藩に下された「戊午の密勅」を幕府に納めさせようとした大老井伊直弼 前回の「歴史ノート」で、将軍継嗣問題で敗れた一橋派が尊攘派の志士や公卿とつながっていき、安政五年八月八日(1858/9/14)に一連の幕府の政策について天皇が不満である旨の「戊午の密勅(ぼごのみっちょく)」を水戸藩に下させることに成功したことを書いた。 この密勅が出されたのち大老井伊直弼は、これは天皇の意思ではなく水戸家の陰謀とし、京都に派遣していた長野主膳や、新たに老中・間部詮勝を送り込んで情報を集めさせ、尊攘派や一橋派の大名・公卿・志士たちを徹底的に弾圧していったのである(安政の大獄)。 主だった人物の処刑が一段落したのち、井伊大老は「戊午の密勅」が水戸に存在していることは幕府の権威に関わる問題であると考えた。 そこで大老は、京都所司代の酒井忠義に命じて、朝廷から勅書返納の御沙汰書を手配させ、安政六年十二月十六日(1

                  水戸藩・薩摩藩が井伊大老の暗殺を計画した経緯
                • 11月21日は街コンの日、 世界ハロー・デー、インターネット記念日、歌舞伎座開業記念日、フライドチキンの日、ゆり根の日 、かきフライの日、自然薯芋の日、世界テレビデー、早慶戦の日、「ロッキー」の日 、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)

                  おこしやす♪~ 11月21日は何の日? その時そして今日何してた? 2022年令和4年 11月21日は街コンの日、 世界ハロー・デー、インターネット記念日、歌舞伎座開業記念日、フライドチキンの日、ゆり根の日 、かきフライの日、自然薯芋の日、世界テレビデー、早慶戦の日、「ロッキー」の日 、等の日です。 ●街コンの日 2012年11月21日に『第1回全国街コンサミット』が開かれた記念に、主催の日本街コン協会が制定した。また11月22日が「いい夫婦の日」であることから、その前段階としての恋人へ思いを込めている。 ●『世界ハロー・デー(World Hello Day)』 : 1973(昭和48)年の秋、エジプトとイスラエルの紛争「(第四次中東戦争)危機」となった事を切っ掛けに制定。10人の人に挨拶をする事で、世界の指導者達に「紛争よりも対話を」とのメッセージを伝えるという日です。 ●『インターネッ

                    11月21日は街コンの日、 世界ハロー・デー、インターネット記念日、歌舞伎座開業記念日、フライドチキンの日、ゆり根の日 、かきフライの日、自然薯芋の日、世界テレビデー、早慶戦の日、「ロッキー」の日 、等の日&話題 - 風に吹かれて旅するブログ (話題・記念日&ハッピートーク)
                  • 京坂キリシタン一件と大塩平八郎 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版

                    文政10年(1827)大坂東町奉行所が摘発した詐欺事件は、大塩平八郎ら担当役人の捜査で「キリシタン集団」の発覚に発展し、大きな衝撃を与えた。被疑者や関係者の供述、評定所の評議など多数の史料を翻刻。被疑者の活動や信仰の実態、幕府中央部への伺いと罪・刑決定の背景など事件の始終を解説する。研究論考と人名一覧・年表・地図を収載。 まえがき/解説 京坂キリシタン一件について(研究史と本書の目的/事件の概要と捜査/司法の過程/事件情報の伝播と変容/京坂キリシタン一件の史料)/翻刻 京坂キリシタン一件文書(凡例/大坂東町奉行吟味伺書―取り調べと捜査〈大坂東町奉行吟味伺書前文/吟味詰りの口書きと黄紙―供述調書と罪状の確認/大坂東町奉行吟味伺 /大坂東町奉行吟味伺書の付属書類〉/京坂キリシタン一件の司法に関する文書〈吟味伺書の付属書類写しと追記/大坂東町奉行の御仕置附・御咎附/幕府評定所の御仕置評議書/下知

                      京坂キリシタン一件と大塩平八郎 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版
                    • 病因人間論 あるいは抵抗の産声のための少しだけ長い物語 - やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)

                      ※注意! 筆者は医療の専門家ではなく、また当記事は文化史エッセイに属するものであり医学的内容に責任を負うものではありません。治療に関する判断は専門機関にご相談ください。 α.はじめに 自分の病気の成立に自分自身が能動的に関与しているということを本気で考える人がいたら、それによって病気の理論が変わるだけでなく、その人の世界との関係も一変するだろう。彼の倫理的、宗教的、政治的な態度も変化するに違いない。 (ヴァイツゼッカー『病いと人』) 偶然にも本稿では採り上げていないが、オリヴァー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』といえば、脳科学・奇病エッセイの古典的名著であるという評価に異論を差し挟む者は少ない。しかし、いつだったかネットのレビューで、かの「名著」に対する苦言を目にしたことがある。 細かい文言は忘れてしまったが、それはおよそ次のようなものであった。 「これは現代のエレファント・マンにも喩

                        病因人間論 あるいは抵抗の産声のための少しだけ長い物語 - やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)
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