近年設置が進んでいるホームドア。このホームドアの設置が原因で撤退、または引退を余儀なくされた車両がある。ここではそんな車両をピックアップしてみた。 ■東京メトロ06系・07系 東京メトロ06系・07系は営団地下鉄時代の1993年に登場。当時は21世紀の地下鉄の基本モデルと位置づけられ、「Gentle&Mild」をメインテーマとして設計された。 両形式とも従来車両の置き換え用ではなく、輸送力増強用で製造両数が少なく、06系は10両編成1本、07系は10両編成6本のみ製造された。 外観上の特徴は第1・第4ドアの位置を車体中央寄りにずらしたことで、車内の座席定員は従来車両の「3+7+7+7+3」ではなく、「4+6+7+6+4」に。先頭車は、全長を7cm延ばした20m7cmとして、運転室を拡大。乗務員の環境改善にも配慮した。しかし、これが後にあだとなる。 ドア位置がホームドアに対応できず 2008