ミャンマー・ヤンゴンの新型コロナウイルスワクチン集団接種会場でワクチンの準備をする医療従事者(2021年2月5日撮影、資料写真)。(c)STR / AFP 【9月25日 AFP】中国は、ミャンマー軍事政権に新型コロナウイルスワクチンを提供する一方、政権と敵対する反政府武装勢力にもワクチンを支援している。双方に協力の手を差し伸べることで、混迷を深めるミャンマーでの影響力を拡大する狙いがある。 ミャンマー国軍が今年2月、クーデターでアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問率いる政権から実権を奪って以来、国内の医療体制は混乱状態に陥っている。 中国政府はこれまでに、軍事政権に約1300万回分のワクチンを提供した。 軍事政権は感染拡大に歯止めをかけられずにいる。新型ウイルスを完全に封じ込める「ゼロコロナ」を目指す中国としては、2000キロにわたり国境を接するミャンマーか