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  • 【鬼滅の刃】恋柱に注目するなら乳だけでなく下半身も見ろ - 本しゃぶり

    人が恋柱を見る時、視線は胸元に吸い寄せられる。 だが本当に注目すべきは彼女の下半身だ。 彼女の短いスカートの下には、天才の業が隠れている。 『鬼滅の刃』第22話 視界が令和に染まる ちょっと前に恋柱こと甘露寺蜜璃が話題になっていた。 鬼滅楽しく見てたけど、おっぱいぶりんぶりんの柱が出てきてから「なんで柱になるほど強くても”おっぱいと愛嬌”のキャラにならなきゃいけないの?いつもそうだ…なんで当たり前にこう描かれるの…」って悔しくて泣けてきて、続き見れない。お願いだから女性キャラも、普通に人間として戦わせてくれ……— 酒向萌実|GoodMorning (@SAKOMOMI) January 17, 2020 この人の感想については意見がいろいろとあるだろうが、本記事の主題はそこではない。主題に関わるのは、この人が甘露寺のキャラデザのどこに注目していたかである。 『鬼滅の刃』第22話 ツイートか

      【鬼滅の刃】恋柱に注目するなら乳だけでなく下半身も見ろ - 本しゃぶり
    • この本がスゴい!2019

      人生は短く、読む本は多い。 毎年この時期、自分のリストを振り返るのだが、読みたい本が尽きることはない。読むほどに、知るほどに、知識と理解と表現の不足を痛感する。 それでも読むし、ここに書く。読むことで豊かになり、書くことで確かになるというのは本当で、読んでいるときに何を知りどう考えていたかは、書くことでハッキリする。 つまり、自分で分かるために書いているのだ。フランシス・ベーコンは、話すことで機敏になるとも言ったが、わたしの場合、話すことで世界が変わった。[スゴ本オフ]や読書会、[冬木さんとのSF対談]や、読書猿さんとの知をめぐる対談[1][2][3]で、世界の見え方が変わった。 読書会や対談は今後もしていくが、そこで紹介された本や、2019年に出会った本の中から、わたしにとってのベストを選んだ。これが、あなたにとってのスゴ本となれば嬉しい。そして、このリストを目にしたあなたが、「それがス

        この本がスゴい!2019
      • 文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法

        文章力を上げるための一番効率が良い行動は、大学入試で求められる程度の小論文を書くためのトレーニングを受けることだと思う。小論文対策は需要があるので、それなりのコストをかけて作られている。良いものがあるんだからそれを使えばいいわけで、意味の分からない方法で文章力上げようとする必要はない。 はっきりいって、大学入試で求められる程度の小論文を書ける以上の文章力を求められることは、普通に生きてたらほとんどない。かなり社会的な地位がある人でも、ずっとそのくらいの技術でやってることすらある。 大学入試対策の小論文通信講座的なものはわりとあるので、それを受講したらいい。どの通信講座が良いのかはよく分からない。長く続いているサービスで普遍的な内容なら、どれでも一定以上の水準は満たしているはずなので、好みで選んだらいい。どっちかっていうと理系のやつのが良いかもしれないけど、内容を知らないからはっきりしたこと

          文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法
        • 「今ここ」に無理に適応しなくていいということを知るために人文知やサブカルはある - あままこのブログ

          note.com plagmaticjam.hatenablog.com 人がどういう風に学問や思想を学んできたかということを読むのは好きなので、1000円払って白饅頭氏の記事を読み、その後plagmaticjam氏の記事を読みました。 白饅頭氏の記事の要約 まず、白饅頭氏の記事を要約すると次のような内容になります。 最近、経営者やそれなりの役職に就いている人と話すことが多いのだが、彼らは異口同音に「昔は自分もリベラル派に親しみがあったが、今はそうではない」と言う 有名な哲学者である東浩紀氏も同じように言う 社会的責任を持つと、リベラル派の言説というのは、現実から遊離した物に感じるのだ 「自分で金を稼ぎ、社員を食わせ、顧客に価値を感じてもらう」という、俗世シャバの泥臭い営みのしんどさと尊さを知った東浩紀さんが、公金をジャブジャブつぎ込まれ、なおかつ子ども(の親)からの高い学費を受け取りなが

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          • 最新メタ自己啓発本を読んで意識を高次元へ引き上げろ - 本しゃぶり

            現代は変化の激しい時代である。 生き残るには今より高次の視点が必要だ。 これが最新の自己啓発トレンドだ。 メタ自己啓発本の年 自己啓発本は好きだろうか。俺は大好きである。読むだけで成功した気分を味わえ、簡単に気持ちよくなれる。あまりにも自己啓発本が好きすぎて、今年5月にこんな記事を書いたくらいだ。 これは「ビジネス書100冊の教えをまとめた本」と「自己啓発書100冊の教えをまとめた本」の教えを一つにまとめた記事である。ちょうど同時期に似たような宣伝文句の本が出ていたので、統一させたくなったのだ。 だが2022年に出版されたメタ自己啓発本は、この2冊だけではない。 先行すること3月、"反自己啓発の書" こと『地に足をつけて生きろ!』が発売される。4月に上記の2冊が発売。8月には近代日本における自己啓発150年史を書いた『「修養」の日本近代』が参戦。そして10月に『なぜ、自己啓発本を読んでも成

              最新メタ自己啓発本を読んで意識を高次元へ引き上げろ - 本しゃぶり
            • 『歴史に関する本を買いたい中学生・高校生のみんな!悪いこと言わないから岩波・中公・ちくま・講談社現代・平凡社の文庫か新書か選書にしておけ!』-遊牧民氏による中高生向け一般書店に置いてる歴史系選書レーベル紹介-

              遊牧民@候選 @Historian_nomad 中学生がなけなしの2000~3000円だして手に取る本、それも大型書店などではなく町中のショッピングモールなどに入ってる小型の「本屋」で手に入るレベルの本がゴミカスみたいなのばっかだからよくないのではないか。名指しするとあれだから言わないけど猛省しろ(何 2021-02-08 19:07:32 遊牧民@候選 @Historian_nomad 歴史に関する本を買いたい中学生・高校生のみんな!悪いこと言わないから岩波・中公・ちくま・講談社現代・平凡社の文庫か新書か選書にしておけ!あとあれば河出かNHKブックス!ほかはちょっと著者を見分けるセンスがないと厳しいから!(何 あと塾講師が書いてるやつはやめろ!いいな!(あっ 2021-02-08 19:18:41 遊牧民@候選 @Historian_nomad 高校生ならたぶん結構な確率で教科書持ってる

                『歴史に関する本を買いたい中学生・高校生のみんな!悪いこと言わないから岩波・中公・ちくま・講談社現代・平凡社の文庫か新書か選書にしておけ!』-遊牧民氏による中高生向け一般書店に置いてる歴史系選書レーベル紹介-
              • アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む

                紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 原題 著者について はじめに オバマの希望からハランベの死まで 第一章 リーダー不在のデジタル反革命 第二章 逸脱のオンライン・ポリティクス 第三章 オルタナ右翼のグラムシ主義者たち 第四章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守文化戦争 第五章 「Tumblr」からキャンパス・ウォーズへ:美徳のオンライン経済における希少性の作り方 第六章 「男性圏」を覗いてみると 第七章 よくいる女、リア充、マスゴミ 結論 「ネタだよ」と言われてももう笑えない 評価(評者・田楽心) お知らせ ★その1 サイト運営者の一人、青野浩の翻訳書が出ます。 ★その2 友人が最近本を出したので、よろしくお願いします。 紹介(評者・田楽心 Den Gakushin) 2016年のトランプ当選を受けて、アメリカ人の多くが、2008年のオバマ当選時との「不可解なギャップ」に首を

                  アンジェラ・ネイグル 著『リア充を殺せ! ―― 匿名掲示板とカウンターカルチャーは、いかにしてオルタナ右翼を育て上げたか』(2017年)/80点 - リベラルアーツの扉:海外教養書を読む
                • 「松屋のステーキ丼」に対する、ネットメディアの「レビュー」への疑問 - いつか電池がきれるまで

                  松屋が好きだ。 正直、牛丼は吉野家のほうが美味しいと思うけれど、食券で注文ができて、いろんな定食がある松屋を僕はけっこう愛用してます。 2週間に一度くらいのペースで、新しい定食系のメニューが出るので、一度は食べてみようかな、という気分にさせられるのです。 最近ではジョージア料理のシュクメルリとかエビチリ(こちらは今も販売中)なんてのも話題になりました。 そんな松屋の最近の新メニューといえば、「ステーキ丼」。 ascii.jp 系列のステーキ専門店『ステーキ屋松』の大ヒットメニューで、ステーキ屋松の和風ソースと松屋オリジナルの洋風ソースがあるそうです。 普通盛りは、みそ汁付きで750円。「デカ盛り」は1150円。 この値段で、ステーキ丼が気軽に食べられるなんて!と早速近所の『松屋』に出かけて、和風ソースの普通盛りを注文したのです。 しばらくの待ち時間のあと、出てきたのは、「うーむ、肉を焼いた

                  • マジレスすると学術書をきちんと読むのは大学教育きちんと受けてないと難..

                    マジレスすると学術書をきちんと読むのは大学教育きちんと受けてないと難しいし(大卒でもちゃんと読めない人一定数いるでしょ)、学術書って内容が細分化されててマニアックだから売れないと思う。仮にうちの分野の学術書が3,000円で売ってたら「安っ!」って驚くレベル。学術書は研究費で買うか人からもらうか図書館で借りるかするものであって基本的に個人で買って読むものではないんだよね(もちろん院生とかのときは身銭を切らなきゃいけないこともあるけどさ。あと『想像の共同体』みたいな有名な古典ならそこそこ安い)。 知的水準上げたいなら、新書と学術系選書の充実だろうね。岩波新書と中公新書とブルーバックスと岩波ジュニア新書は無条件で入れる、講談社現代新書はそれなりに入れる、ちくま新書は良さそうなのをピックアップして入れる、星海社新書や集英社新書や光文社新書は良さそうなのがあれば入れる、扶桑社新書とかは良いのがあった

                      マジレスすると学術書をきちんと読むのは大学教育きちんと受けてないと難..
                    • ブログ記事を書くための読書について - 本しゃぶり

                      俺がブログを書くためにどのように本を探し、読んでいるのか。 その過程を赤裸々に晒す。 自分では正攻法だと思っているのだが。 マシュマロへの回答 マシュマロが投げられた。 Link 読書メモについては既に記事化しているので、そちらを読んでもらえればいい。 対して読み方については記事にしていないが、Twitterでは回答できなかった。マシュマロの余白はそれを書くには狭すぎる。なのでブログで書くことにした。 「恋柱の記事」の場合 方法を書くなら具体例を挙げた方がわかりやすい。ここはマシュマロでも例として出された「恋柱の記事」を書いたときの話をする。 記事によって本の探し方・読み方は異なるが、「恋柱の記事」の場合は複合的で、代表的なパターンを網羅している。なのでこの記事について語ればそれでだいたい分かるだろう。 先に言っておくが、これはあくまでも「ブログ記事を書くための読書」の話である。俺だって普

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                      • 2022年下半期に読んで面白かった本5選 - 本しゃぶり

                        2022年が終わった。 だから読んで面白かった本を紹介する。 【目次】 2022年下半期に読んだ本 『防災アプリ 特務機関NERV』 『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』 『「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる』 『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』 『Anthro Vision 人類学的思考で視るビジネスと世界』 終わりに 2022年上半期に読んで面白かった本 2022年下半期に読んだ本 去年は4月まで引っ張ることになったが、今年はさっさと書いてしまおう。俺は反省して対策を講じる人間なので。 2022年下半期に読み終えた本は52冊。上半期も52冊だったので、安定したペースで読めたと言える。年間で104冊は目標通りだ。 2022年の読了数 この52冊の中から特に良かった5冊を紹介しよう。 『防災アプリ 特務機関NERV』 防災アプリ 特務機関NERV 作

                          2022年下半期に読んで面白かった本5選 - 本しゃぶり
                        • まず読みたい100冊

                          I. <まず読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書館 での所蔵の有無、 ある場合は配架番 号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 三四郎 夏目漱石 岩波文庫 岩波書店 ◯ 081-I95-G10-6 漱石が明治時代の大学生を描いた名作です。自分と比べて見るのも一 興。 地獄変・偸盗 芥川龍之介 新潮文庫 新潮社 ◯ 無 各作品は図書館所蔵 の他の版で読むこと ができる。 何百もの小説を残した芥川。「羅生門」だけじゃ物足りない。 万葉集と日本人:読み継がれる 千二百年の歴史 小川靖彦 角川選書 KADOKAWA 2014 〇 911.12-O24 古典と呼ばれる作品が現代までどのように読み継がれてきたのか、そして それは書物(モノ)としてどのように伝えられてきたのか。

                          • コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由(山根 一眞)

                            インフルエンザウイルスが横綱なら、新型コロナウイルスはせいぜい関脇だ──。 猖獗をきわめているかに見えるウイルスだが、過剰に恐れる必要はないのか。呼吸器ウイルス感染症の大御所・根路銘(ねろめ)国昭氏にノンフィクション作家・山根一眞がインタビューする緊急企画、後編を配信する。〈前編はこちら〉 ワイドショーの看板である某司会者が、「コロナウイルスに感染して肺に入り、インフルエンザが発症した時に……」と口にした。ニュース番組を仕切る者ですら、インフルエンザとコロナ肺炎の違いがわからないのだから、情報が混乱しているのは当然だろう(いずれも呼吸器感染症だが、発症原因のウイルスがまったく違う)。 そこで、インフルエンザやコロナウイルスによるSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)との闘いを経験してきたウイルス呼吸器感染症の大御所、根路銘国昭さんに、何が正しい情報かを聞いたインタビ

                              コロナウイルス感染拡大は「3月までに終結」と大御所が断言する理由(山根 一眞)
                            • 環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その1|DJ プラパンチャ

                              はじめに さて、前回の最後に私はこう申し上げました。 私がこの雑文を書き始めてから、かなりの時間が経過しております。その間、この雑文を書くためにへっぽこ勉強をしているうちに、己の勉強不足を痛感したり、「これまでの自分の仏教観を修正せざるをえないのではないか?」と感じることが多くなってきました。私の現在の仏教観は、この雑文を書き始めた当初のそれとは異なるものになっていると言わざるをえません。 ゆえに、どういう立場でこんなものを書いて発信しているのかを明らかにしないまま話を進めるのは不料簡ではないか、自分の考えがどのように変化したのかを明らかにしておく必要があるのではないかと思った次第です。 そこで、次回から2回ほどかけて、この雑文を書き始めた当初と比べて、自分の考えがどのように変化したのかを明らかにしておきたいと思います。 そういうわけで、己の仏教観をどのように訂正したのかを、へっぽこ勉強を

                                環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その1|DJ プラパンチャ
                              • “言語化能力の高い人” が必ずやっている「インプットとアウトプット」基本中の基本 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習

                                ここ最近、注目を集めている「言語化」というキーワード。ヤフー株式会社のマーケティング本部長である井上大輔氏は、「言語化」について次のように述べています。 ①事象・具象(世の中のできごと)をよく観察すること。そこから、②複数の事象の共通点を見つけ出し、③話を伝える相手のことをよく理解して、④相手にわかりやすく表現する。 (引用元:AdverTimes|言語化ブームからマーケターは何を見るべきか?【Adver Times Day 2019 Spring】) つまり「言語化」とは、単に頭で考えていることをそのまま言葉にするだけではなく、物事を自分なりに噛み砕いて相手に伝えるまでの一連の流れを指しているのです。 とは言え、「話すのが苦手だし、言語化って難しそう」と感じる人も少なくないはず。自分の思考を、言葉を用いてわかりやすく表現するには、練習が必要です。 そこで今回は、自分の思考を言語化すること

                                  “言語化能力の高い人” が必ずやっている「インプットとアウトプット」基本中の基本 - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習
                                • 世界史をやり直したら、自分の時代錯誤に気づいた

                                  まず、自分の歴史認識が古いこと。 学校で習った「歴史」は、石油危機と東西冷戦のあたりで終わっている。そして当然、私が生きているあいだも歴史は書かれていく。 しかし、私はそれらを「ニュース」として知る。 メディアやネットを通じた出来事として接する。大きな事件や紛争の報道には、そこに至る経緯も解説されるが、それだけだ。私は少し心を痛め、赤十字に募金し、次のニュースを見る。ニュースは上書きされ、私の関心や、日本との関わりが遠いほど速やかに流されてゆく。 食糧問題は解決した? 例えば、飢餓人口について。 どこかで「飢えに苦しむ人は大幅に減少している」と耳にしたことがあった。食糧問題や貧困は大きく解消に向かっているという主張だったと記憶している。 しかし、サハラ以南ではここ半世紀一貫して増加していることを知った(下図参照)。また、世界全体から見ても、2014年を境に増加に転じていることが分かった(※

                                    世界史をやり直したら、自分の時代錯誤に気づいた
                                  • 「自分の市場価値」がついてまわる社会と、その疎外 - シロクマの屑籠

                                    「自分の市場価値を測ってみませんか」ってメールがドコモから届きやがったよ。自分の市場価値を測ってみませんかってキャリアからメールが届くんだぜ、すげえ世の中だな— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2019年12月2日 この手のメールを受け取ったことは、一度や二度ではない。けれども今回、携帯キャリア会社からこのメールが届いたことにはちょっと驚いた。さんざん使っているPCのメアドに届くなら理解できるし、珍しくないことなのだけど、ほとんど使っていない携帯キャリアのメアドに「自分の市場価値を測ってみませんか」が届くということは……全国のあらゆる人間にこんなメールが送られているのだろうか。 人間の市場価値とは、どういうものか。 お金をどれだけ稼げるか、どれだけ人気者か、どれだけ他人に好ましい影響を与えられるか、等々によって現代人は他人を値踏みし、と同時に値踏みされ

                                      「自分の市場価値」がついてまわる社会と、その疎外 - シロクマの屑籠
                                    • 『エヴァ』『もののけ姫』…日本のアニメは「男性の成熟・ケア」をどう描いてきたか(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

                                      批評家の杉田俊介氏が新著『ジャパニメーションの成熟と喪失』(大月書店)の刊行を記念し、英文学が専門で『戦う姫、働く少女』(堀之内出版)などの著書がある専修大学教授の河野真太郎氏と8月30日に対談をおこなった。日本のサブカルチャーにおける「男性の成熟」や「男性のケア」を中心に展開した刺激的な対談の一部をお送りする。 河野 今日は杉田さんの新著『ジャパニメーションの成熟と喪失』の刊行を記念して対談を企画いただきました。実は杉田さんとは初対面なのですが、著作やSNSでのやりとりを通じて、共通する問題意識やリスペクトを感じてきました。とりわけ杉田批評の書き方、批評対象との距離の詰め方には真似できないものを感じています。 私が書く批評というのは、現代がどういう時代かという枠組みがまずあって、そこにさまざまな作品を投げ込んでいくような書き方です。それに対して杉田さんの作家論は、最終的なところで作品への

                                        『エヴァ』『もののけ姫』…日本のアニメは「男性の成熟・ケア」をどう描いてきたか(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
                                      • 新入生しょくん、まずは「論文の書きかた」を身につけよう――対談:山内志朗×戸田山和久(前編)|本がひらく

                                        新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい一歩を踏み出す前に覚えておきたいのが「論文の書きかた」。『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社新書)の著者・山内志朗先生(慶應義塾大学)と、『最新版 論文の教室』(NHKブックス)の著者・戸田山和久先生(名古屋大学)に、論文執筆をテーマに語り合っていただきました。大学新入生のみならず、学び直しを目論む社会人のみなさんにも必ず役に立つ「知の羅針盤」。まずはその前編をお届けします。 戸田山 きょうのお題は、山内さんの『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』と私の『最新版 論文の教室』の刊行記念として、大学新入生や新社会人のみなさんを念頭に置いて、論文を書くってそもそもどういうことかを話し合ってみよう、ということです。 山内 私たちは大学時代からの同窓生で、ともに哲学の専攻です。生まれた年は一年違いますが、ともに黒田亘わたる先生のところ

                                          新入生しょくん、まずは「論文の書きかた」を身につけよう――対談:山内志朗×戸田山和久(前編)|本がひらく
                                        • 母性殺害事件、あるいは母の呪いを解くたったひとつの冴えたやりかた。 - Something Orange

                                          【プロフィール】 【母殺しは可能なのだろうか】 【萩尾望都と山岸涼子――ふたりの天才】 【「執着」と「溺愛」】 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評や映画評などを掲載しています。 現在、マルハン東日本さまのウェブサイト「ヲトナ基地」で定期的に記事を掲載中。 お仕事の依頼、個人的な連絡などは以下のページからどうぞ。 ボタンをクリックするとこのブログを継続して購読できます。よろしくお願いします。 それでは、本文へどうぞ。 【母殺しは可能なのだろうか】 先日、いままさに『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題沸騰中の三宅香帆さんによる新刊『娘が母を殺すには?』が発売された。 なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) 作者:三宅香帆 集英社 Amazon 娘が母を殺すには? 作者:三宅香帆 Amazon 「娘による母殺し」を主題としたきわめて画期的な内容で、『なぜ働いて

                                            母性殺害事件、あるいは母の呪いを解くたったひとつの冴えたやりかた。 - Something Orange
                                          • 黒死病(ペスト)流行下(1348~53年)におけるユダヤ人迫害のまとめ | Call of History ー歴史の呼び声ー

                                            「黒死病(英語”Black Death”)」と呼ばれる1347年から1353年にかけての世界的なペスト流行の渦中、ヨーロッパでは各地で暴力や虐殺を含むユダヤ教徒(ユダヤ人)への激しい迫害が展開した。 中世ヨーロッパにおけるユダヤ人二世紀のローマ帝国下での迫害(注1)以来、ユダヤ教徒(ユダヤ人)はパレスティナ地方から世界中に離散した(ディアスポラ)。キリスト教国教化以来迫害は苛烈なものとなり、六世紀に東ローマ帝国(注2)や西ゴート王国(注3)等で大規模な迫害があったが、世界各地に住み着いたユダヤ人たちは宗教的慣習を維持して自治共同体を築き、国際的なネットワークを生かして交易で富を得て存在感を発揮するようになり、特にイスラーム世界で重用され、キリスト教世界でも王権との関係が安定化して寛容な時代を迎える。 ユダヤ人たちはローマ帝国の迫害を逃れてドイツからイベリア半島にかけてのローマ帝国周縁に逃れ

                                              黒死病(ペスト)流行下(1348~53年)におけるユダヤ人迫害のまとめ | Call of History ー歴史の呼び声ー
                                            • 教員を激怒させるレポートとは何か? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

                                              ブルーちゃん憤怒のかみつき(イメージです) 学期末からもう一ヶ月 大学の授業期間が終わってそろそろ一ヶ月が過ぎ、ちょうど落ち着いて研究に取り組める時期になりました。テスト期間の直後に、学期末レポートを読んで気づいたことを書き始めたのですが、ちょっと冷静になってからにしようと思っていたらもう2月も終盤となっておりました。 ひどいレポートが増えた コロナ禍以後、期末試験ではなくレポートで成績評価をする機会が増えました。LMSが普及したため、オンラインで課題を提出しやすくなったためです。私は紙の答案を管理するのが苦手なので、オンライン化は大歓迎です。とくにクラウドにすべて保存できるグーグルクラスルームは非常に便利で気に入っています。 しかしレポートで評価する科目が増えるなかで、明らかにひどいレポートも増えてきました。以前からコピペレポートなどは散見されていましたが、参考文献の扱い等については、1

                                                教員を激怒させるレポートとは何か? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々
                                              • おすすめ書籍。 若桑みどり『絵画を読む―イコノロジー入門―』(NHKブックス..

                                                おすすめ書籍。 若桑みどり『絵画を読む―イコノロジー入門―』(NHKブックス) 秋田麻早子『絵を見る技術』(朝日出版社) 高階秀爾『名画を見る眼(正・続)』(岩波新書)『近代絵画史(上・下)』(中公新書)『受胎告知』(PHP新書) 岡田温司『マグダラのマリア』『処女懐胎』『キリストの身体』『アダムとイブ』『天使とは何か』『最後の審判』(いずれも中公新書) ここら辺を読むと、美術館に行く楽しみが増えると思われる。

                                                  おすすめ書籍。 若桑みどり『絵画を読む―イコノロジー入門―』(NHKブックス..
                                                • 信頼関係を育むには「身体の共鳴」が不可欠。ゴリラ社会に学ぶ、これからの日本企業が意識すべきこと - ourly Mag.

                                                  コロナ禍を経て日本社会での生き方や働き方は大きく変化しています。とくにリモートワーク推奨の世の中になったことで、社内での信頼関係構築が難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。 今回は、霊長類学者で総合地球環境学研究所の所長を務める山極 壽一(やまぎわ じゅいち)先生にインタビュー。日本社会とゴリラ社会・サル社会との共通点や、ゴリラ社会を参考に本質的な信頼関係を構築する方法について伺いました。 山極 壽一(やまぎわ じゅいち) 1952(昭和27)年、東京都生れ。霊長類学者、ゴリラ研究の第一人者。京都大学理学部卒、同大学院で博士号取得。(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、同大学院理学研究科助教授、教授、理学研究科長・理学部長、総長などを経て、2021年より総合地球環境学研究所所長。 著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『サルと歩いた屋久島』(山

                                                    信頼関係を育むには「身体の共鳴」が不可欠。ゴリラ社会に学ぶ、これからの日本企業が意識すべきこと - ourly Mag.
                                                  • 書評 「招かれた天敵」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                    招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠 作者:千葉聡みすず書房Amazon 本書は進化生物学者千葉聡による天敵を利用した生物的防除の歴史を扱う大作.千葉は「歌うカタツムリ」でカタツムリを題材に淘汰と浮動の進化観をめぐる壮大な進化学説史を語ってくれたが,本書では生物的防除の成功と失敗の歴史を滔々と語り,そのストーリーテラーの才能をまたも披露してくれている. 序章にあたる「はじめに」では,「自然」という著しく複雑で多様な系に対して科学の手法であるモデル化で対応することの限界とリスクが指摘され,より良い解決を望むなら歴史を知ることが有益ではないかと示唆されている.本書は有害生物防除についての歴史を知るために書かれているのだ. 第1章 救世主と悪魔 冒頭はレイチェル・カーソンの「沈黙の春」から始まる. 1939年に殺虫効果が発見されたDDTは人体への危険がほとんどないと認識され,マラリア撲滅の切

                                                      書評 「招かれた天敵」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                    • 「なぜいま、「幕府」を問うのか?」 〔後編〕 東島 誠|本がひらく

                                                      前回に引き続いて歴史書ブームを分析しながら、過去に3度、20年ごとに中世史がブームになってきたことの意味を考えます。 ※本記事は、NHK出版より刊行予定のNHKブックス、東島誠『「幕府」とは何か』から、「はじめに」と序章「いま、なぜ中世史ブームなのか、そして、なぜあえて幕府論なのか?」を先出しでお届けするものです。 室町幕府ブーム? 大政奉還百五十周年、明治維新百五十周年の記念行事の一方で、いまふたたび中世史ブームだという。それも、よりによって室町幕府が熱い。呉座勇一『応仁の乱』を機として、いわゆる室町本が飛ぶように売れているとのことだが、ただ、なぜこれだけのブームを呼んでいるのかについて、説得力のある説明を目にすることは、いまだない。呉座自ら譬えるように、応仁の乱と第一次世界大戦に類似点がもし本当にあるのだとしても、大戦の引き金となるサラエヴォ事件から百年に一つ余る年に安保関連法を通過さ

                                                        「なぜいま、「幕府」を問うのか?」 〔後編〕 東島 誠|本がひらく
                                                      • 書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                        魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端 (ちくま新書) 作者:幸田正典筑摩書房Amazon 本書は最近毎年のように動物行動学会でホンソメワケベラの認知能力(特に鏡像自己認知能力)について驚きの発表を行っている幸田正典の手になる一冊.まさにそれら一連の研究結果がまとめられた書籍になる. 冒頭の「はじめに」において,10年前に「魚が鏡像自己認知できる」ことを発見したが,それは当時常識を逸脱した内容とされ,なかなか受け入れられなかったこと,そして当時はガリレオの心境だったことが述べられている.しかし著者はこれを乗り越えて,追試を含めて次々に驚きの発見を続けていく.本書のその発見と主流への挑戦の物語りになる. 第1章 魚の脳は原始的ではなかった 第1章は物語の前段である,「なぜ『魚などに鏡像自己認知できるはずがない』という『常識』が形成されていたのか」が解説される.それは脊椎動物の脳について

                                                          書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                        • 文章能力を上げたい人に勧めている本 - fujimuradaisuke's blog

                                                          仕事をしていて文章能力をどう上げるか?という話になったので、よく人に勧めている本を紹介します。といっても二冊ですが…。 ちなみに僕は正確で密度の高い文章を高く評価しているので1、その好みを反映したチョイスになっています。また、仕事に即使える!系の本は挙げていません2。そのかわり、長期的に力になるであろう汎用性の高い本を選んでいます。 戸田山和久『新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)』 分析哲学の泰斗である戸田山和久さんが書いた論文の書き方の本。必ずしも正解がない問題について一定の解答を与え、その主張を説得力をもって誰かに伝える、という人文科学の論文のフォーマットと手法は3、そのままビジネスに応用できることが多いです。議論の組み立て方以外にも、パラグラフ・ライティング、文章術など参考になる箇所満載です。 スティーヴン・キング『書くことについて (小学館文庫)』 ご存知ス

                                                            文章能力を上げたい人に勧めている本 - fujimuradaisuke's blog
                                                          • ジュリアード音楽院からハーバード大学へ アメリカ哲学の巨人の経歴(学術文庫&選書メチエ編集部)

                                                            長いあいだ翻訳を絶望視されてきた古典が、ついに邦訳されました。著者のカヴェルは、ドゥルーズ『シネマ』と双璧をなす映画論を書いた、ウィトゲンシュタインの後継者であり、アメリカ哲学の巨人です。その主著『理性の呼び声』は無数のアイデアにあふれ、哲学者たちの間で「バイブル」とされてきました。 邦訳の刊行を記念して、訳者の荒畑靖宏氏と、ウィトゲンシュタイン研究者の古田徹也氏に、この分厚くて難解な哲学書について対談イベントが開催されました(本記事は、2024年7月3日/ジュンク堂書店池袋本店「荒畑靖宏×古田徹也 スタンリー・カヴェル著『理性の呼び声』刊行記念トークイベント「いま最もアツい古典」の読み方・使い方!」より一部編集のうえ再構成しています)。 荒畑靖宏 1971年、東京都生まれ。ドイツ・フライブルク大学哲学部大学院博士課程修了(Dr. phil.)。現在、慶應義塾大学文学部教授。著書に『世界を

                                                              ジュリアード音楽院からハーバード大学へ アメリカ哲学の巨人の経歴(学術文庫&選書メチエ編集部)
                                                            • 2022年の本 - Valdegamas侯日録

                                                              年末に一年を振り返り、どんな新刊本を読み、何がおもしろかったかを投稿するだけとなって久しい本ブログだが、例年通りその投稿をする。 今年は少し読書の方法や時間の取り方が変わり、関心のある本をきちんと読む時間を比較的確保できた(とはいえ本リストのとおり、読めなかった本も多い)。また昨年取り上げた本が多くなりすぎてしまったという反省もあったことから、今年はこれらの点に留意して紹介を行うこととした。 基本的に自分の場合、その時々の関心の束に合わせてまとめていくつかの本を読むことが多い。これを反映して便宜的に「日本政治」「基地問題」「外交史・政治史」「国際政治・比較政治」「回想録・伝記研究」という塊として、印象に残った本を紹介することとしたい。 ■日本政治 ■基地問題 ■外交史・政治史 ■国際政治・比較政治 ■回想録・伝記研究 ■復刊 ■おわりに ■日本政治 アジア・パシフィック・イニシアティブ編『

                                                                2022年の本 - Valdegamas侯日録
                                                              • 生物多様性からの恩恵が暮らしを支える!生き物から学ぶ生体工学 : ゆるっとエンジログ

                                                                表紙画像の出典元:photoAC及び 猫写真家サトウヒロキさんのブログ「画像フォルダは猫ばかり」より *食べ物、自然、里山、動物、ペット、リラクゼーション、薬、産業、軍事産業までも! こんにちは!みなさん 突然ですが、バイオミミクリーと言う言葉 聞いたことはありませんでしょうか? 恐らく大半の方は、一度は耳にしたことが あるんではないでしょうか? 出典元:フリー百科事典ウィキペディア バイオミミクリーとは 生物のもつ機能や構造を解析し、 それを人工的に再現して利用しようとする学問 の事で、生物多様性の恩恵である生態系サービスでは 供給サービスの中の一つとされています。 出典元:photoAC 新幹線500系電車のパンタグラフの支柱には、風切り音防止のため、夜間に音も立てず獲物に 接近するフクロウの羽根にヒントを得たボルテックスジェネレーターが装備されました。 *東洋電機製WPS204形パン

                                                                  生物多様性からの恩恵が暮らしを支える!生き物から学ぶ生体工学 : ゆるっとエンジログ
                                                                • 新刊『新敬語「マジヤバイっす」』発売開始! - 白澤社ブログ

                                                                  春の新刊『新敬語「マジヤバイっす」――社会言語学の視点から』(中村桃子著)の書店店頭での発売が始まりました。 新刊『新敬語「マジヤバイっす」』は、「そうっすね」「マジっすか」などの「っす」言葉を言語学的に研究した初の書です。 『新敬語「マジヤバイっす」』の書誌データは以下の通りです。 [書 名]新敬語「マジヤバイっす」 [副書名]社会言語学の視点から [著 者]中村桃子(なかむら ももこ) [頁数・判型]四六判並製、224頁 [定 価]2200円+税 ISBN978-4-7684-7979-7 C0081 ¥2200E 【著者】 中村桃子(なかむら ももこ) 関東学院大学教授。博士。専攻は言語学。 著書にGender, Language and Ideology: A Genealogy of Japanese Women’s Language (John Benjamins)、『翻訳がつ

                                                                    新刊『新敬語「マジヤバイっす」』発売開始! - 白澤社ブログ
                                                                  • 母は殺せるし、殺しても良いし、殺すべきである。 - Something Orange

                                                                    アルベール・カミュの実存主義文学の傑作といわれる『異邦人』は、「今日、ママンが死んだ。もしかしすると昨日かもしれないが、私にはわからない。」というショッキングな文章で始まる。 異邦人(新潮文庫) 作者:カミュ 新潮社 Amazon トルストイの『アンナ・カレーニナ』などと並んで、文学史上でも指折りの「印象的な最初の一文(正確には二文だけれど)」だろう。 しかし、この文章が読者の心に一瞬でつよく刻み込まれるのはなぜだろうか。 それは、「母親が死んだ日をわからない」ということが、単なる親不孝を超えて、異常なまでの虚無と荒廃を感じさせるからだろう。 母親が死んだ。今日だと思うが、昨日かもしれない。たったこれだけのことなのだが、主人公ムルソーの内面の荒涼とした光景を想起させるものがある。 この人物の心理はいわゆる「人間的」な心の形からかけ離れているのではないかと感じさせるのである。 しかし、よくよ

                                                                      母は殺せるし、殺しても良いし、殺すべきである。 - Something Orange
                                                                    • 年はとりたくないです - ルーナっこの雑記ブログ

                                                                      先日母と リモート面会をしました。 耳は聞こえなくなるし、目は見えなくなるし、体は痛いし。 年を重ねるのは しんどいと言っていました。 年齢を重ねたら 趣味が変わる? 自然も 現状維持したい 最後に 母が好きな箸袋 年齢を重ねたら 趣味が変わる? 若い頃は人間とかスポーツとかが好きですが、年齢を重ねると植物とかあまり動かないモノが好きになる。 と聞いたことがあります。 確かに若い頃は、植物に興味がなかったです。 でも、実は盆栽が好きでした。 今は、外国のかたに人気ですね。 盆栽は 美しいです。 造られた美で、アートとも言えると思います。 あの小さい中に詰まっている宇宙感が好きです。 今はなくなりましたが、当時唯一の盆栽美術館にも行きました。 沢山盆栽があって、興奮しました。 20代で盆栽好きだと 年齢重ねたら何を好きになったらいいのかしら。 と ちょっと焦ってもいましたが、相変わらず盆栽が

                                                                        年はとりたくないです - ルーナっこの雑記ブログ
                                                                      • 新型コロナウイルス対応など - 石破茂(いしばしげる)ブログ

                                                                        異論正論 石破 茂 (著) 政策至上主義 石破 茂 (著) 日本列島創生論 地方は国家の希望なり 石破 茂 (著) 石破茂 非公認後援会 どんどろけの会(著) マンガで読む国防入門 石破 茂 (著) 原 望(著) 日本人のための「集団的自衛権」入門 石破 茂 (著) 日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。 石破 茂 (著) 真・政治力 石破 茂 (著) 国難 石破 茂 (著) こんな日本をつくりたい 石破茂 (著), 宇野常寛 (著), 田村昌裕 (写真) 国防(文庫版) 石破 茂 (著) 日本の戦争と平和 石破 茂 (著), 小川 和久 (著) 軍事を知らずして平和を語るな 石破 茂・清谷 信一 (著) 国防(単行本) 石破 茂 (著) 坐シテ死セズ 石破 茂 ・西尾 幹二 (著) 職業政治の復権 石破 茂 (著) 石破 茂 です。 新型コロナウイルスに対する政府の対応に様々な批判がありま

                                                                          新型コロナウイルス対応など - 石破茂(いしばしげる)ブログ
                                                                        • 続・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『公共哲学入門』) - 道徳的動物日記

                                                                          公共哲学入門 自由と複数性のある社会のために NHKブックス 作者:齋藤 純一,谷澤 正嗣 NHK出版 Amazon 「公共哲学」と書くと見慣れない人も多いかもしれないし、本書の第一章では他の哲学ではなく「公共哲学」に特有の課題とは何かということが解説されてもいるが、まあ実際には第二章で大衆論にざっと触れられたり第三章でアーレントやハーバーマスが登場するところを除けば、ほとんど(英語圏における)「政治哲学」や「正義論」の入門書などと同じような内容。第九章で社会保障論が取り上げられたり、第十章と第十一章で民主主義論が取り上げられているところはまあ特徴的かもしれない。 十四章約300ページのなかにかなり多くの議論や思想家が詰め込んで紹介されており、内容は充実してはいるのだが駆け足になっていて踏み込みが足りない感が強い。基本的にはバランスが良い内容になっているが、「ネオリベラリズム」という単語や

                                                                            続・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『公共哲学入門』) - 道徳的動物日記
                                                                          • 1987年生まれから見た「若い世代」の論客たちについて - あままこのブログ

                                                                            91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日本は経済的にすごいと習ったし、嫌韓本が本屋に並び、ネットは2chにニコニコ、メディアは「オネエ」を笑っていた。— 永井玲衣 (@nagainagainagai) 2021年7月5日 当時K-POPを色んな人が恐れていたのを覚えている。学問といえば受験勉強、フェミニズムはヒステリー、社会運動は危険、資本主義は疑えないもの。数え切れないイメージが潜在的に内面化されているはず。ここをしっかり毒出しして反省しないと、これからの世代を抑圧してしまう。ここが分水嶺だと思う。— 永井玲衣 (@nagainagainagai) 2021年7月5日 僕は、これらのツイートに、「たしかにそうだなー」と思ってたんですが、どうやらはてな人

                                                                              1987年生まれから見た「若い世代」の論客たちについて - あままこのブログ
                                                                            • このままで幸せなの - ルーナっこの雑記ブログ

                                                                              腎臓移植をしているいとこがいます。 以前は 人工透析をしていたので 腕の針の跡が 痛々しいです。 応援していますが 実際は 移植は 移植すると不思議なことが 幸せの秘訣 最後に スイーツで幸せに 応援していますが いとこは 昔は人工透析をしていました。 今は移植したのでしていません。 移植と聞くと 大変な健康状態だと思ってしまいます。 「移植して体が大変だと思うけど 頑張ってね」 って、いとこに会う前だったら 移植した人を励ましていたと思います。 でも いとこはすごく元気なんです。 私よりもずっと。 ですから、 『内臓が悪いというのは 不幸だ』と言う意識は ひっくり返りました。 体が不自由だとしても不幸ではないのですね。 むしろ、 「人工透析は大変だったけど、今は移植したから自由に生きていける」 という感じです。 このままで十分幸せなんです。 実際は 元気とはいっても、気をつけることがあり

                                                                                このままで幸せなの - ルーナっこの雑記ブログ
                                                                              • アーキテクチャから文体へ | 濱野智史×宇野常寛 | 遅いインターネット

                                                                                濱野智史さんはかつて『アーキテクチャの生態系』で、この国のガラパゴス的に発展したインターネットのもつポジティブな可能性を発見する批評を展開し、衝撃を与えた書き手です。しかしあれから10年余りが経ち、「この国の」インターネットに注目する意味はおろか、インターネットそのものが停滞していると彼は指摘します。そんな濱野さんに「遅い」インターネットという宇野の問題提起をぶつけてみました。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」では、現在の速すぎるネット社会の問題とその向き合い方について、様々な観点から特集しています。 停滞の10年の先に、 「遅いインターネット」を始めよう 宇野 濱野さんの著書『アーキテクチャの生態系』が出版されたのは、いまから10年と少し前の2008年のことです。これは、iモード、2ちゃんねる、ニコニコ動画など日本でガラパゴス的に発展したインターネットに、アメリカのそれとは異なる独

                                                                                  アーキテクチャから文体へ | 濱野智史×宇野常寛 | 遅いインターネット
                                                                                • 現象学が基礎づけようとした、体験を意味づけすることにより新しい学問的基礎を築いた哲学 - 日々是〆〆吟味

                                                                                  現象学と普遍的なものとしての人間の体験 ちょっと不思議に聞こえる現象学 【竹田青嗣『現象学入門』】 人間にとって普遍的な体験というもの 【フッサール『イデーン』】 数学に対するものとしての体験 【クライン『数学の文化史』】 前回のお話 waka-rukana.com 現象学と普遍的なものとしての人間の体験 イデーン―純粋現象学と現象学的哲学のための諸構想 (1-1) 作者:E.フッサール 発売日: 1979/12/16 メディア: 単行本 ちょっと不思議に聞こえる現象学 フッサールの現象学は大変重要なもので、20世紀に行き詰まった問題は現象学によってしか解けない、なんて悲壮的に叫ばれたりもします。しかしその現象学もとても難しい立場から出発されていたようで、あちこちからフッサール先生は批判の集中砲火を受けたそうです。革命的なことを考えた人は大変ですね。 【竹田青嗣『現象学入門』】 現象学入門

                                                                                    現象学が基礎づけようとした、体験を意味づけすることにより新しい学問的基礎を築いた哲学 - 日々是〆〆吟味