コロナが流行して以来、日常となったのが、店や公共施設の入り口での「検温」だ。様々な体温測定機器があるが、どれほど信頼できるのか──。 【図表】額での計測:36.7度・手首:36.0度(20代男性)、同36.6度・36.3度(60代男性)など、額と手首の体温測定結果。3社分。メーカーの回答も 「早朝に冷たい風の中を歩いた後も、夜にしこたま酒を飲んでから測っても、表示されるのは36.2℃だった。アルコールを飲めば体温が上がるのでは? これって本当に正しい体温なのか?」 50代の週刊ポスト記者が、ある商業施設にあったスマホタイプの体温計の“判定”に疑問を持ったことからこの企画は始まった。 新型コロナ感染対策として、飲食店や各種公共機関の入り口で検温されるようになって久しい。よく目にするのが、額などに近づけて測定する「ハンディタイプ」と、顔認証システムと検温モジュールを組み合わせた「スマホタイプ」