反町隆史の相棒としての魅力は、一体どこにあるのだろうか。 バディもので重要なのは、“ビジュアル”と“能力”の凸凹感、そして相棒との“関係性”だ。右京は涼し気な目元にあまり感情を表に出さない“公家顔”かつ、天才的な頭脳を持ち論理的に事件を解決に導く“頭脳派”。相棒がこの右京とどうバランスをとっているかで、作品のテイストも大きく変わってくる。まずは過去の相棒たちを振り返ってみよう。(※本稿にはテレビ版「相棒」シリーズのあらすじが書かれています。ネタバレになる可能性があるのでご注意ください) 初代相棒は暑苦しめの“武家顔” 長寿ドラマ「相棒」の土台を築いたのは、約6年に渡って初代相棒を務めた亀山薫(寺脇康文)だ。 薫は暑苦しめの“武家顔”。単純で熱血、危険を顧みずに身を挺して職務にあたるような真っすぐさがあった。そして卓越した推理力を持つ右京とは対照的に、粘り強く足を使って地道に聞き込みする“肉