先日電車に乗っていたら、会社の先輩後輩らしき二人組の会話が聞こえてきました。 先輩「私、5月にいっぱい残業したんだけど、このままじゃ多分今年の税金が高くなっちゃうんだ〜」 後輩「え、残業が増えると税金高くなるんですか?」 先輩「1年間の税金の金額って4月から6月の給料で決まるっぽいんだよね」 社会保険労務士の私からするとツッコミどころ満載なこの会話。ここでは正しい知識をお伝えします。(執筆者:社会保険労務士 金田朋子) 4月から6月の給料をもとに決まるのは「社会保険料」4月から6月の給料によって支払う税金は高くなるのでしょうか?答えはNOです。 結論からいえば、高くなるのは税金(所得税)ではなく「社会保険料」です。 所得税も社会保険料も毎月の給料から天引きされます。4月から6月の給与支給額に応じて高くなるという部分は正しいのですが、「給料から差し引かれる金額が高くなる=税金が高くなる」と勘