<年老いた私がある日 今までの私と違っていたとしても どうかそのままの私のことを理解して欲しい><私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい>-。
4月 あの女(ひと)は ひとり わたしに立ち向かってきた 南三陸町役場の 防災マイクから その声はいまも響いている わたしはあの女(ひと)を町ごと呑みこんでしまったが その声を消すことはできない 震災から一年後の熊本の南阿蘇村などへと出かけた。被害が残る風景を眺めたり、家を失い仮設で暮らしている方と話したりしてきた。福島の当時の記憶と重なって心が苦しくなった。そして鮮明になる記憶を追いかけて、伝えていきたいとあらためて思った。 高良留美子の新詩集『その声はいまも』(思潮社)と出会った。「あの女(ひと)は ひとり/わたしに立ち向かってきた/南三陸町役場の 防災マイクから/その声はいまも響いている/わたしはあの女(ひと)を町ごと呑(の)みこんでしまったが/その声を消すことはできない」。六年前の南三陸の防災庁舎にて、最後まで高台へと避難を呼びかけ続けた若い女性職員がいた。そして無念にも津波にさら
1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。 2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授(専攻副主任 MBA担当)の他に、早稲田大学ビジネススクール、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。 著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く