総選挙第八回。 それなりに感動したが、それなりだった。 スピーチはみんなうまかった。 泣き崩れずに、ちゃんと、みんななりのアイドル観や、順位に対する喜びや悔しさを知れた。 でも何故か去年より心動かされない。 飽きた、とも違う。 8回目だもの、飽きるんならとっくに飽きてる。 今回、一番変わったと思ったのは メンバーが、総選挙に前のめりじゃなかったこと。 適切な距離感を取っていたこと。 彼女らはいよいよ悟ったわけだ。 順位は、アイドル人生に思ったより深く影響しないこと。 総選挙なんてものは、 AKB全体の勢いが落ちてる中の、 48グループのイベントの一環でしかないこと。 上位陣が、せっかく上がったあの壇上で、 総選挙とは関係ない告知をしてたのなんて、 もうね。 総選挙は、もう彼女らの全てじゃない。 選ばれて、あの壇上でスピーチすることが アイドル人生、強いて言えば自分の評価の全てであった。かつ