小野章昌 エネルギー・コンサルタント IEA(国際エネルギー機関)は恒例のレポート「世界エネルギー見通し2015」を発表した。よく読むと我々日本人が日ごろ考えない盲点が浮かび上がってくる。「将来の原油生産量」と「再生可能エネルギー(太陽光・風力)の不都合な真実」2つの話題に絞ってその内容を紹介し、解説を加えたい。なおこのレポートの中心となっているシナリオは「新政策シナリオ」と呼ばれるもので、気象変動対策用に各国政府がIPCCに提出した政策目標を含めて最新のエネルギー政策をベースに2040年までの需給見通しをIEAが立てたものである。 1・既存油田の原油生産量は1/3になる IEAは2040年までの世界の原油生産量について下記第1表のような見通しを立てている。実はこれこそが我々日本人にとって将来の一番の問題であることを示しているのである。以下に解説したい。 第1表 世界の石油供給見通し(単位
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く