「地下神殿」の異名をとる埼玉県春日部市域などの治水施設「首都圏外郭放水路」を観光資源として活用する社会実験が8月1日から始まる。19日には報道機関に社会実験についての説明が行われ、これまで非公開だった「第1立坑」も公開された。 同放水路は大落古利根川など市内5河川で増水した水を地下トンネルを経由して「庄和排水機場」から千葉県境の江戸川に放流する施設。巨大コンクリート柱(長さ7メートル、幅2メートル、高さ18メートル)が59本並び、「地下神殿」といわれる由来となっている「調圧水槽」(長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートル)などがある。 国土交通省江戸川河川事務所によると、社会資本観光の「インフラツーリズム」の施策として同放水路の活用も検討され、同省や春日部市などで作る協議会が、旅行会社の東武トップツアーズ(本社・東京)と協定を結んで社会実験としての見学会を行うことになった。 公
