貨物船やタンカーなど国際的な物流を担う船の温暖化対策について、アメリカのケリー特使は、気候変動サミットにあわせて開かれた特別会合で、温室効果ガスの排出量を2050年までにゼロにする目標を提言しました。これまでより踏み込んだ発言で、今後、対策が大きく加速することになりそうです。 気候変動サミットの特別会合は、日本時間の午前4時からオンラインで開かれ、アメリカやイギリス、日本など10か国の代表が参加しました。 議題は、国際的な物流を担う船、海運の分野の温暖化対策で、アメリカのバイデン政権で気候変動問題を担当するケリー特使は、温室効果ガスの排出量を2050年までにゼロにする目標を提言しました。 これまで国連の専門機関、IMO=国際海事機関は、温室効果ガスの排出量を2050年までに半分に減らし、今世紀中のできるだけ早い時期に排出ゼロにすることを盛り込んだ戦略を採択していますが、アメリカは留保してい