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2016年6月22日のブックマーク (1件)

  • 【書評】早稲田大学教授・有馬哲夫が読む『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』(1/2ページ)

    をむさぼり読んだ米兵 戦後70年が過ぎ、「戦争」がリアルな体験ではなく、高度に抽象化されたイデオロギーとして議論されるようになってきた現在、兵士の日常生活の実態を知ることの意義は大きい。 アメリカ人の作者、モリー・グプティル・マニング女史が書いた書は、戦場の兵士の実生活の意外な面をクローズアップしている。その意外な面とは、兵士がを肌身離さず持ち歩き、戦場のいたるところで、あらゆる機会を捉えて、むさぼり読んでいたということだ。ここでの兵士とはヨーロッパ戦線と太平洋戦線のアメリカ兵のことである。 その熱読ぶりは、彼らに、「兵隊文庫」(兵士用に作られた特別仕様の)を供給した「戦時図書審議会」の人々の想像をはるかに上回るものだった。が読まれなくなったといわれて久しいが、今の目から見ると、彼らのに対する愛着ぶりには感動を覚える。何人もの兵士の手を経たため、ページは汚れ、ぼろぼろになって

    【書評】早稲田大学教授・有馬哲夫が読む『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』(1/2ページ)
    stkysm
    stkysm 2016/06/22