現行の研究評価の実施でもたらされたゆがんだ影響に抗うため、これまでに数多くの取り組みがなされてきた。最新の取り組みは、成功しそうに思われる。 評価システムに関する決定がなされる際、会議の場にキャリア初期の研究者が参加している必要がある。 Credit: LuckyBusiness/iStock/Getty 研究評価制度の評価対象が狭過ぎるという懸念は、目新しいものではない。現行の研究評価方法で優遇されているのは、多額の助成金を獲得し、Nature などのインパクトファクターの高い論文誌で研究論文を出版し、あるいは特許を登録した個人やチームであり、こうした基準を満たさない質の高い研究はないがしろにされ、研究資源は他に振り分けられてきた。 研究がどのように行われたかというテーマで研究を行う専門家のネットワーク「Research on Research Institute(RoRI)」は、報告書