言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたくても 夢中になればなるほどに 形は崩れ落ちて溶けていって 消えてしまうけど でも僕が選ぶ言葉が そこに託された“想い”が 君の胸を震わすのを諦められない 愛してるよりも“愛”が届くまで Official髭男dism「Subtitle」 佐倉想(目黒連)が読み上げる作文の冒頭の「言葉はなんのためにあるのか?」に導かれるように、このドラマは“言葉”を巡る物語である。しかし、その脚本の筆さばきは、言葉というものの力をむやみやたらに祭り上げるというのではなく、どこか言葉の“不確かさ”、“信用ならなさ“に重きを置いているように思う。たとえば、想がひた隠しにしていた秘密の漏洩は、萌(桜田ひより)が湊斗(鈴鹿央士)に問いかけた「湊斗くんってさぁ、知ってるんだっけ?」というやりとりの言葉の不確かさが生み出してしまったものだ。また、特に重要であるのは1話冒頭の紬(川