コロナパンデミックで加速した科学や流体力学の知見から、従来の飛沫、空気感染(=airborne transmission)の定義の再考を行うべきとするレビュー(参考文献なんと206!)が、今朝のScience誌に。 はしかや結核… https://t.co/eKLQH2mIuU

コロナパンデミックで加速した科学や流体力学の知見から、従来の飛沫、空気感染(=airborne transmission)の定義の再考を行うべきとするレビュー(参考文献なんと206!)が、今朝のScience誌に。 はしかや結核… https://t.co/eKLQH2mIuU
5月21日、新たにモデルナ社とアストラゼネカ社の新型コロナワクチンが承認されました。 このうちアストラゼネカ社のワクチンについては当面は接種を見送り、引き続き対象年齢などを慎重に検討するという方針が示されました。 現時点では、アストラゼネカ社のワクチンはどのような人に接種すべきなのでしょうか。 ウイルスベクターワクチンとは?CDC "How Viral Vector COVID-19 Vaccines Work"より オックスフォード大学/アストラゼネカ社の新型コロナワクチン(ChAdOx1 nCoV-19、AZD1222)はウイルスベクターワクチンという技術を用いています。 ウイルスベクターワクチンとは、人体に無害なウイルスを「ベクター(運び屋)」として使用し、新型コロナウイルスのスパイク蛋白の遺伝情報をヒトの細胞へと運ぶものです。 ベクターを介して細胞の中に入った遺伝子からスパイク蛋白
本記事は Bert Hubert による [Reverse Engineering the source code of the BioNTech/Pfizer SARS-CoV-2 Vaccine] を許可を得て日本語訳したものです。 はじめにようこそ。この記事では、バイオンテック社・ファイザー社による新型コロナウイルスの mRNA ワクチンのソースコードを、1文字ずつ解読していきます。 本記事を読みやすく、正しいものとするために時間を割いていただいた多くの方々に感謝いたします。間違いはすべて私の責任に属しますが、 bert@hubertnet.nl または @PowerDNS_Bert までお知らせいただけると幸いです。〔訳注:翻訳に関する指摘は柞刈湯葉 @yubais まで。〕 「ワクチンのソースコード」だって? ワクチンは腕に注射する液体だろ、そのソースコードって何だよ? と思われ
Donald Trump(Gage Skidmore, CC BY-SA 2.0), Anthony S. Fauci(Trump White House Archived, Public domain), man wearing white dress shirt(CDC, Unsplash), Illustration by The HEADLINE 今月2日、製薬大手Pfizer社とドイツのバイオベンチャーBioNTech社(Pfizer/BioNTech)のワクチンについて、英国で緊急使用許可が降り、世界ではじめて大規模な接種が開始された。また11日には米国でも緊急使用許可が降り、18日には日本でも厚生労働省への承認申請が公表された。 同日にはModerna社のワクチンについても、米国で緊急使用許可が降り、世界的にワクチン接種が進んでいくと予想される。 一方国内では、急ピッチで開発
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EM菌は、元々農業用の微生物資材として堆肥作りを目的として開発されましたが、「農業、環境、健康、食品加工、化学合成、工業、エネルギー、土木建築など広範囲で応用可能であり、従来の微生物関連資材の常識をはるかに超えたものである」としてあたかも万能であるかの様に宣伝されるようになりました。しかし、そのほとんどは科学的根拠に乏しく「ニセ科学」だと批判されています。 参考:疑似科学とされるものの科学性評定サイト(明治大学科学コミュニケーション研究所) http://www.sciencecomlabo.jp/health_goods/effective_microorganisms.html これまではEM菌を構成する微生物が大まかにしか明かされておらず、「特殊な善玉菌の集合体」という幻想が守られてきました。そこで、最新技術である「メタゲノム解析」(メタ16S解析とメタITS解析)により、網羅的に構
トップ > ニュース一覧 > 【コラム】新型コロナウイルスはどう落ち着くのか? 【コラム】新型コロナウイルスはどう落ち着くのか? 加藤茂孝(ウイルス学者、『人類と感染症の歴史』・『続・人類と感染症の歴史』著者) 2019年12月に中国湖北省武漢市から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2020年2月19日段階で、世界で感染者が75,204人を超え、2,009人の死亡者が出て[1]、まだ終息の気配が見えない。そのほとんどは中国国内での発症である。 2002年に発生し、2003年には世界へ拡散し世界経済にも大きな影響を与えたSARS(重症急性呼吸器症候群;severe acute respiratory syndrome)に比べても感染者数、死亡者数は多くなった。 早い段階でウイルスが分離され、それはコロナウイルスであり遺伝子配列からSARSウイルスに近く、コウモリ由来であ
政権が問題を起こし、マスメディアで取り上げられるようになると、芸能人が逮捕されるーー。著名人を発信源にした説がネット上を飛び交っている。沢尻エリカ容疑者が警視庁に逮捕されたのも、安倍政権が税金を投入した「桜を見る会」で公職選挙法違反の可能性が取り沙汰されている時期と重なっているというのだ。 本当に逮捕されているのか? 私自身の立場を明らかにしておくと、「桜を見る会」については税金の私物化という大きな問題がある。まずは国会で首相自身が答えるべき案件だ。出方によっては、政権の打撃になるだろう。マスコミ各社も続報を狙っており、今後も新聞なら一面級の報道が続く可能性がある。およそ幕引きができているとは言えない状況である。 さて、問題は芸能人の逮捕だ。逮捕者リストがあるのではないか、政権がピンチになると誰かがゴーサインを出すのだと指摘する著名人もいる。この手の話は、確たる証拠(リストの現物ないし、複
蒟蒻について 蒟蒻は変わった食べ物です。 消化出来ない上に味がありません。 味付け出来ないことも無いですが、ほぼ食感を楽しむだけの存在です。 そして、多くの食品が酸性の中、蒟蒻は珍しいアルカリ性食品、しかもpH12という極めて高いアルカリ性を示します。 とても食べ物とは思えません。日常的に食べているのは日本だけです。 そんな蒟蒻ですが、日本には5~7世紀頃に中国から伝わったと言われています。 ただし、詳しいことは分かっていません。長く精進料理として食されてきたため、仏教と共に伝来したのかもしれません。 蒟蒻が民衆に広まったのは江戸時代中期。蒟蒻芋を精製して粉にする方法が開発されたため、保存と輸送、そして大量生産が容易になりました。 今も精製粉は市販され、手軽に蒟蒻を作ることが出来ます。 精製粉を使った蒟蒻は写真のように白く透明なゲルになります(97%以上が水のハイドロゲルです)。 ところが
科学的には、グルタミン酸ナトリウムを常識的に食べる量であれば安全とされています(食品安全委員会の資料「食べ物の基礎知識」参照)。 味覚障害を引き起こすとの説も、後述しますが根拠はあやふや。あり得ない、という見方が科学者の大勢です。なのに、消費者の中には嫌う人が多い。その現象は世界で見られ、アメリカでもno-MSGとパッケージに大きく書いた食品が売られています。どうして誤解されているのでしょうか? 味の素社がこの問題と正面から向き合い、世界へ正しい情報発信をしようと9月20、21日、ニューヨーク・マンハッタンのホテルでフォーラムを開きました。 シェフや栄養士、メディア関係者、それに世界各国の味の素現地法人から社員や協力者、オピニオンリーダーなど約200人が集まり、講演やパネルディスカッションが行われました。 日本企業が海外で開くこの手のイベントは、日本国内で「海外で開催しました」と言って箔を
巨大カルデラ噴火が、世界一の火山大国日本では避けることのできない、しかも差し迫った超巨大災害であることはこれまで何度も述べてきた(「富士山大噴火と阿蘇山大爆発」、「最悪の場合、日本喪失を招く巨大カルデラ噴火」)。なんとか巨大カルデラ噴火の予測につなげたいと、私たちは日本列島で最も直近の7300年前に巨大カルデラ噴火を起こし、九州南部で進んだ縄文文化を育んでいた縄文人を一掃した「鬼界海底カルデラ」の探査を続けている。人口が密集する陸上では、マグマの状態を正確に捉えるために必要な、人工地震を使った「CT検査」ができないからだ。 すでに、カルデラ内に巨大な溶岩ドームが存在すること、そのドームが活動的であることは確認していた(「鬼界海底カルデラに巨大溶岩ドームが存在」)が、果たしてこのドームの存在が、将来の巨大カルデラ噴火につながるものかどうかはよくわからなかった。その最大の理由は、海底にある溶岩
【2019/07/04追記】 消費者庁の措置命令が出ました。宣伝が,景品表示法に違反する行為(5条第1号,優良誤認)にあたるというのが理由です。 大正製薬は法的措置を検討すると主張していますが,それならばどんな資料を提出したのか見てみたいところです。まともな試験がなされているか,それが実際の使用条件に即しているか,確認したい研究者はいっぱい居るはずです。 =========================================== 話題が分かれたので別記事作りました→「花粉を水に変えるマスク」をめぐる追加の議論 花粉を水に変えるマスクが宣伝されている、というのがTwitterのTLに流れてきたので確認してみた。 花粉って、炭素や水素や酸素以外に窒素や硫黄も含まれているはずのものである。元素転換でもしないと水にはならんだろう。この意味で、花粉を水に変える、というキャッチコピーは明白
カレーの香辛料ターメリックとしても知られる「ウコン」の成分を利用し、がんの進行を大きく抑えることにマウスの実験で成功したとする研究結果を、京都大のチームがまとめた。 抗がん作用は以前から知られていたが、効果を強める方法を開発したという。新たながん治療薬の開発が期待される成果で、神戸市で開かれる日本臨床腫瘍学会で27日発表する。 この成分は「クルクミン」と呼ばれ、大腸がんや 膵臓 ( すいぞう ) がんの患者に服用してもらう臨床試験が国内外で行われている。ただ、有効成分の大半が排せつされるため血液中の濃度が高まらず、効果があまり出ないという課題があった。 チームの掛谷秀昭教授(天然物化学)らは、排せつされにくく、体内で有効成分に変わるクルクミンの化合物を合成。有効成分の血中濃度を従来の約1000倍に高めることに成功した。人の大腸がんを移植したマウス8匹に注射したところ、3週間後の腫瘍の大きさ
今月、スウェーデンの首都、ストックホルムで、東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんに、ことしのノーベル医学・生理学賞が贈られました。 日本中が3年連続となる日本人研究者の受賞に湧く一方、大隅さんは、受賞が決まってから一貫して、「日本の科学は空洞化する」と基礎科学の先行きに警鐘を鳴らし続けてきました。 順調に見える日本の科学の現場で、いったい何が起きているのでしょうか。 北欧にしては暖かい日が続いていた今月7日、ノーベル賞の授賞式を3日後に控え、大隅さんはストックホルムで記者会見に臨みました。 「若い世代は、結果をすごく早く求められる状況が強くなっている。好きなことがやれる科学の世界になってほしいというのが私の思いです」 その2か月前、ノーベル賞の受賞が決まった大隅さんのもとには、日本の科学研究のレベルの高さをたたえる祝福のメッセージが次々と届いていました。 「3年連続での日本人の受賞で
form1.1 ver.1.1 表紙 Cover Sheet HPCI システム利用研究課題 利用報告書 HPCI User Report 課題番号 Project Number hp140230 課題名 大規模生命データ解析 Project Name Large-scale life data analysis 課題代表者 Project Representative 氏名 宮野 悟 Name Satoru Miyano 所属機関 東京大学 Affiliation The University of Tokyo 所属機関の国名 日本 Country Japan キーワード [5-10 語程度] がん、薬剤感受性、バイオマーカー、メタボリズム、関連刺激暴露、 ベージュ脂肪細胞、メタゲノム、システム生物学 Keywords cancer, drug-sensitivity, biomarke
どもっす。林岳彦です。ファミコンソフトの中で一番好きなのは『ソロモンの鍵』です*1。 さて。 今回は、因果関係と相関関係について書いていきたいと思います。「因果関係と相関関係は違う」というのはみなさまご存知かと思われますが、そこをまともに論じていくとけっこう入り組んだ議論となります。 「そもそも因果とは」とか「因果は不可知なのか」のような点について論じるとヒュームから分析哲学(様相論理)へと語る流れ(ここのスライド前半参照)になりますし、統計学的に因果をフォーマルに扱おうとするとRubinの潜在反応モデルやPearlのdo演算子やバックドア基準(ここのスライド後半参照)の説明が必要になってきます。 その辺りのガッツリした説明も徐々に書いていきたいとは考えておりますが(予告)、まあ、その辺りをいちどきに説明しようというのは正直なかなか大変です。 なので今回は、あまり細かくて遭難しそうな話には
BLOGOSの『「サプリメントは効果なし」米医学誌がバッサリ』という記事に対して、『「サプリメントは効果なし」記事の不勉強』という批判記事が書かれた。 私は、後者を書いたid:appleflower氏の、元論文をきちんと読もうというスタンスに完全に同意するところである。しかしながら、この件に関して言えば、同氏の指摘に対して同意しがたい部分がある。そこで、本エントリーでは後者の記事に関してツッコミを入れようと思う。 ツッコミの前に。そもそもサプリメントは効くのか効かないのか 言うまでもないことだが、私は頭ごなしにサプリメントが何かに効くとか、何かに効かないと主張するつもりはない*1。それはひとつには、大変つまらないことに、私がこの分野の専門家ではなく、自信を持って明確な結論を下せないということにある。 もう一つの理由は、サプリメントが効くかどうかということは、条件次第の問題であって、単純には
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