
はじめに 株式会社つみきの久松と申します。映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のSREとして、サーバーサイドの様々な改善に取り組んでいます。また、インターネット上ではkariaというハンドルネームで活動しております。 今回はFilmarksにおける高トラフィック対策についてご紹介します。 Filmarksとは FilmarksはiOS/Android向けアプリとWebで映画・ドラマ・アニメのレビューサービスを提供しており、累計レビュー数は2億件を突破しています。 サーバーサイドのインフラにはAWSを利用しており、ECS on EC2の構成を採用しております。EC2インスタンス1台につきECSコンテナ1個が起動する仕組みとなっており、EC2インスタンスをスケールアウトさせることで、簡単により多くのトラフィックを処理することが可能となります。 Filma
はじめに はじめまして。ぺんた(@plageoj)と申します。 2023年、株式会社Faber Companyに入社し、SRE チームがない中で、プロダクトの信頼性を高める活動を続けてきました。 2025年1月からは、ベトナムのホーチミンシティにある子会社 Faber Vietnam で、現地のエンジニアたちと一緒にプロダクト開発に関わっています。 エンジニアたちと対話を重ねていく中で、SREたちが当たり前に使っている共通語彙、例えば SLI/SLO、ポストモーテム、トイル、といった言葉がなかなか通じないことに気づきました。 専門用語に頼らず、地道にコミュニケーションの壁を乗り越えてきた経験は、他分野のエンジニアやマネージャーと話すにあたってのヒントになるのではないかと思い、今回寄稿させていただきました。 ベトナムにおけるSREの現状 ベトナムにおける SRE の需要を知るには、求人情報を
直近で何度かテックカンファレンスに参加する機会がありました。 どのイベントも大盛況で素晴らしいことです。 大盛況だからこそ思うのです。 テックカンファレンスなら、わたしはエンジニアリングの話をたくさんしたいし、エンジニアリングの話をたくさん聞きたい。 わたし達エンジニアの本分である「エンジニアリング」について、もっとゴリゴリと議論し、向き合う時間が欲しいな、と感じる瞬間があるのです。 というわけで少し原点に立ち返ってみたいと思います。 ここで言う「エンジニアリング」を言語化する 「エンジニアリング」について厳密な定義はないと思いますが(知っていたら教えてください)、多くの定義は概ね以下のようになります。 科学的知識に基づいて、課題を解決するための「もの」や「仕組み」を創造・構築・運用すること。またそれを分析・体系化し、別人でも再現可能な最小条件と手法を確定し、検証し、条件を満たせば誰もが利
Slack botを使ったGoogle Cloudの一時権限付与をOpenAI APIで実現してみた はじめに 夏が来ましたね。しょっさん( @syossan27 )です。 今回は適切な権限管理を行うために、一時権限付与を便利にしようという試みをAIを使ってやってみたという記事になります。 背景と課題 SREにとってサービスをセキュアに保つためにも、権限付与を管理されているところも多いかと思います。 弊チームでは、Slack botとOpenAI APIを組み合わせて、Google Cloudプロジェクトの一時権限を自然言語で付与する機能を開発しました。 今までの権限付与の問題点 今までは一時権限付与はSlackでスラッシュコマンドを利用して、例えば以下のように実行していました。 /fansta grant roles/container.developer [email protecte
巻頭言:Slack botを使ったGoogle Cloudの一時権限付与をOpenAI APIで実現してみた 書いた人:しょっさん( @syossan27 ) Slack botで実装したGoogle Cloudの一時権限付与機能を、より使いやすくするためにOpenAI APIを利用してみたお話です! わたし達はエンジニアだから、体験談をエンジニアリングして語りたい 書いた人:ばば/netmarkjp( @netmarkjp ) わたしたちはエンジニアですから、日々エンジニアリングしたいですよね。N=1の体験談や苦労話を感想文で終わらせず、コミュニティやテックカンファレンスで議論できる「検証可能な仮説」へと「エンジニアリング」していく具体的な段取りのお話です。 SREのない国で、SREのマインドセットを広げていく 書いた人:ぺんた( @plageoj ) ベトナムでのオフショア開発組織で、
という記事になります。 仕事で新PJをやるならMySQL v8.4にしよう!ということでv8.4にして、Cloud Runから繋げた開発環境を作成していたのですが、本日「全くCloud SQLへ疎通できなくなる」という現象にぶち当たりました。 何をしたのか? きっかけはCloud SQLインスタンスに対してダウンタイムの発生する更新処理を行いました。特に問題の起こるような処理ではなかったので、再起動を待っていたのですが起動後に全くどのCloud Run, Cloud Run Jobsからも繋がらなくなりました。なぜ・・・ 調査 先程の更新処理に関連してネットワーク周りをいじっていたもので、それをリバートしたり試行錯誤したのですが全く直らず。本番環境と違って急を要するものでもないので、じっくりと原因を探っていたのですが、その時Google Cloudフォーラムの一つの記事を発見しました。 w
巻頭言:SRE × AIの事例ってどんなのがある? 書いた人:しょっさん( @syossan27 ) 昨今盛んな「AI」と「SRE」についての海外事例を探してみました Road to SRE NEXT 中間報告(2025/5/30) 書いた人:sogaoh( @sogaoh ) SRE NEXT 2025 のサブイベント全国行脚、ここまでの様子を共有します グロービスが目指すSREのカタチ 書いた人:Aikawa ( @yaml_villager ) グロービスが目指すSREの在り方と、それを達成するための取り組みを紹介します。 非決定的なワークロードの信頼性を考える 書いた人:木村健人(AoTo) ( @AoTo ) LLM をはじめとする生成 AI の特性である非決定的なワークロードに対する信頼性を、SLI/SLO の定義方法とその元となる定量値の算出方法から考察します
PHPカンファレンス新潟 2025の資料です
2025年8月にO'Reillyから出版される『Vibe Coding: The Future of Programming』のEarly Release版として2つの章が公開されていたので読んでみた。 The 70% Problem: AI-Assisted Workflows That Actually Work Beyond the 70%: Maximizing Human Contribution learning.oreilly.com タイトルとは裏腹に"Vibe Coding"の話は少なく、むしろ副題の"The Future of Programming"やこれから AI を活用していくエンジニアに求められるスキルに焦点が当てられているのが興味深かった。実際には"AI-assisted Coding: The Future of Programming"という言葉のほうがタ
本を読む、お昼寝をする、ご飯を食べる。日常のこれらが、屋外というだけで、特別感が出るのはなぜでしょうか。 ちょっとした非日常感や解放感を得られるべランピングは、日々の生活の息抜きにピッタリ。ブームになりつつあるベランピングですが、「うちのベランダは狭いから…」と諦めてはいませんか? テントを張るような大掛かりなことはできないかもしれませんが、なんとなくアウトドア感を味わえれば、しめたもの!狭いベランダでも十分楽しめます。 手軽なべランピングなんだから、あまり難しいことは考えずに、ゆるーく始めてみるのはいかがでしょうか。 小さいお子さんがいるファミリーや、遠出が難しい、忙しい方にもおすすめのべランピング。今回は、狭いベランダでも、思いっきりくつろげるグッズをご紹介します。 狭いベランダでもプチトリップが叶う、お手軽べランピングから始めてみませんか? 《目次》 ランタン&ライト関連グッズ 気分
設置しているものだけでも19インチラックが2つ、NAS が4台 (うち1台は運用停止中)、ネットワーク機器は4台、汎用のノードが3台である。 実は画面外にデスクトップ PC が3台あり、ラックマウントでも設置していないネットワーク機器が2台と汎用ノードの芽 (CPU と M/B 抜き) が1台あるが、今回は関係ないのでさておこう。 薄々気付いてはいたが、一般のご家庭にしては些か数が多いようだ。 計算機リソースが多いというのは言ってみれば家が広いようなもので、「そんなに家が広くて何になるの」などと言う人はそういない。 リソースというのはあればあるだけ自由度が高まる便利なもので、その嬉しさを問うなど愚問である。 とはいえ、では具体的にその自由度を何に使っているかとなると、これは環境の差や個性の出るところであろう。 私のサーバ環境もゆったりと変化を続けている。 定点観測というわけでもないが、折角
はじめに AIのコーディングアシスタントとして最近、急速に注目を集めているCline。VSCode上でAIと連携し、コード生成からバグ修正、さらにはターミナル操作まで自動化できるこのツールは、多くのエンジニアの生産性を劇的に向上させています。 mizchiさんの『CLINEに全部賭けろ』という記事では、 AIから引き出せる性能は、自分の能力にそのまま比例する AI自体を管理するパイプライン設計を自分のコアスキルにする必要がある ともあるように、エンジニアはClineという強力なツールの最大限を使えるようになっていくべきです。 「AIの上手な使い方」が今のエンジニアにとって必須スキルになりつつあるため、単にClineを使うだけでなく、その仕組みを理解することで得られるメリットは数多くあります。例えば、現時点でのClineの得手・不得手を理解することでAIに対して的確に指示ができたり、clin
JOHN: Hi (Uncle) Bob! You and I have each written books on software design. We agree on some things, but there are some pretty big differences of opinion between my recent book A Philosophy of Software Design (hereafter "APOSD") and your classic book Clean Code. Thanks for agreeing to discuss those differences here. UB: My pleasure John. Before we begin let me say that I've carefully read through
こんにちは、検索チームのよこやまです。 近所にとても良いカフェを見つけたのですが、あまりにもお客さんがいないので潰れないかハラハラしております。 先日 A Philosophy of Software Design (以下 APoSD と記載) を読みました。 日本語訳がまだ出版されていない本ではあるのですが、これまでなんとなく思っていたことを言語化してくれていたり、いくつかの方法論やドキュメントを対比に取り上げており非常に面白い本でした。他ではあまり見ない意見も見受けられるため、他の方法論と見比べるのも面白そうな本です。 今回は APoSD と、APoSD 内で時折対比として触れられる Clean Code を取り上げ、共通していること・異なっていることを確認します。 この記事ではどちらが正しい、間違っている、という観点では取り上げず、取り扱っている意見についてのみ触れます。また片方のみ
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