地方自治体や、その地域に住む市民の権利として、地方自治が保障されています。地方自治は、「住民自治」と「団体自治」の2つに分かれています。 この記事では、両者の違いを分かりやすく解説すると共に地方自治についてご紹介していきます。 1、団体自治と住民自治の違い 「団体自治」と「住民自治」は、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。 「団体自治」とは、地方政府や地方議会などの国から独立した団体に地方自治がゆだねられ、団体自らの意思と責任の下でなされるという意味を有しています。 「住民自治」とは、名前の通り、住民が地域の政治・政策決定に参加するという意味を持っています。 この2つの自治が地方自治を構成します。簡単に言い換えると地方のことは地方でやるということです。 (1)地方自治 地方自治の権利は、憲法で保障されています。 憲法92条は、「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨