・恐らく、この顔をちぎって他者にあげるという行為はアンパンマンにとっては「愛」なのだろう。相手のためを思い、空腹の事を考え、あるいは空腹でなくてもなにか甘くて美味しいものを口に入れれば心は慰められるだろうという期待からアンパンマンは自らの顔をちぎる。アンパンマンはそれによって損をし、相手はそれによって一時的になりなんなり喜ぶわけなんだけど、この行為ってのは「愛」という概念を非常に具体的な形に落とし込んだものなんじゃないかなと。それは自己犠牲でもあるわけなんだが、愛という感情を行為に落とし込む際にはある程度の犠牲が必要となる。この犠牲であり損失を背負いこむのがアンパンマンなのだ(……と最もらしく書いてはいるが詳しい話は全然思い出せん。まあ大体でいいか笑)。 ・でここで示されている非常に重要なルールの一つがまさにこれで、愛というのは何らかの損失を背負い込むこと、これを背景にして成り立っていると