NHK 「わたしの藤沢周平」製作班 編「わたしの藤沢周平」宝島社 刊 を読み終えた。 この本はNHK BSで作家・藤沢周平没後10年にあたって放送した番組の内容を編集し直したもので、さまざまな分野で活躍する人々が自分の好きなひとつの藤沢作品を選び、それを語る内容である。 私はこの番組を見た記憶がないが、内容的にはほとんどの作品が網羅されていて「蝉しぐれ」「漆の実のみのる国」「春秋山伏記」などお馴染みの35作品を39人の著名人が縦横に語っている。 私のブログ名は当初「厚狭吉亭日乗」でスタートしたが神戸ヘの引っ越しを機に「厚狭吉亭日乗・神戸残日録」と変えたがこれは藤沢作品の「三屋清左衛門残日録」の一部を借用したもので、このように私もここで語る39人にも負けず今まで殆どの作品を読んで来た。 この本を読んでいくなかで気づいたのだが、39人の内4人の方が藤沢周平と司馬遼太郎を比較して語っている部分が