日本と中国での景色の違いは数あれど、「これは中国らしい」と思えるもののひとつが告知板だ、と思う。 告知板というのは僕が仮につけた名前で、新聞とか回覧で見るような紙を入れる板や、手書きの黒板のことをこう呼ぶ。最近は中国での街歩きしていても、この告知板を見かけることが少なくなった。ノスタルジーな光景になりつつある。 これは上海の旧市街の写真。古い建物が並ぶ中で残されている。でも高層ビルが立つ近未来的な街並みの中では意識しても告知板はない。 気になり始めたら止まらない。告知板を頭の隅にいれて、旅に出た。