大人気AV女優・上原亜衣さんが引退を発表。彼女を愛してやまない青年が、「100キロを走破すれば、引退作で彼女とセックスができる」という条件を与えられ、東京・新宿から山梨・山中湖近くのスタジオまでひた走る様子を追ったドキュメント映画『青春100キロ』が、4月初旬に公開され、好評につき今月再上映されました(今後、関西方面で順次上映されるとのこと)。 走る青年の姿は、まるで深草少将でした。絶世の美女、小野小町に恋し、「100日通い続ければ会ってもよい」と彼女からいわれて一途に通いつづけた伝説の人物です。ひと目会いたい、というと大変ピュアなようですが、当時は「男と女が会う」=「セックスする」です。『性のタブーのない日本』(橋本治著、集英社)には、平安貴族の男性たちが顔も人柄も知らない女性に対して「情報(その女性のバックグラウンドや、風の便りに聞く美貌や教養)」のみで恋をし、その女性といかにして対面