兵庫県の篠山市は、姉妹都市提携を結んでいるギリシャのアンシェントエピダウロス地区に対し、近く提携休止を申し入れる方針を決めた。10年以上交流がなく、音信不通が続いているため。このほど策定した「諸外国との都市間交流指針」に、この方針も盛り込んだ。 姉妹都市提携は、1988年に旧西紀町との間で締結。当初は互いのまちを関係者が訪れ、ギリシャの彫刻家が制作した神話の神の銅像を旧役場前に建てるなど交流を深めた。 現在も西紀支所に両首長が署名した書類や銅像が残るが、約12年間交流がなく、現地の担当者とも連絡が取れないことから、県などを通じて休止を申し入れることにした。 同市市民協働課は「連絡すら取れない状況なので仕方ない。直ちに解消というわけではないので、少しでもあちらの意向が分かれば」としている。 一方、市の交流指針は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の創造都市ネットワーク加盟を受け、海外から