9月下旬、東京都内のペット店に入ってみた。「マンチカン 100万円」という文字に目がくぎ付けになった。マンチカンは足が短く、飼い猫として人気だ。とはいえ値段に驚いていると、店員が「300万円の子もいますよ」と寄ってきた。「売れたんですか」と尋ねると「風邪気味なので管理センターに行っています」とのことだった。 空前の猫ブームと言われる。犬のように散歩の必要がなく、日本の狭い住宅でも飼いやすいことから「猫派」が増えていると言われる。ペット店で展示される猫の前には人だかり。猫を放し飼いにして客が猫と触れあう「猫カフェ」があちこちに出現している。