シニア世代の健康や生きがいづくりを手助けする公共図書館が増えている。シニア向けの蔵書を充実させたり、朗読のイベントを開催したり。充実した日々を過ごすための知恵を紹介し、多くの人の知的好奇心を満たしている。(櫛田寿宏) ◆講演会も 横浜市神奈川図書館は今年3月、館内に「いきいきシニアコーナー」を設けた。「シニアの資産運用」や「超かんたんフィットネスで介護予防」「60代からの着こなしレシピ」など、シニア向けの172冊を1カ所にまとめた。同市神奈川区に住む男性(70)は「出版されたばかりの興味をひかれるさまざまな分野の本が無料で読める。年金生活なので本当にありがたい」と話す。 同館は、老人福祉センターやシルバー人材センターと同じ建物内にある。比較的年齢層の高い利用者が多いため、シニア向けのサービスを充実させた。文字を拡大して読みやすくする拡大読書機や老眼鏡、ルーペの貸し出しも行っている。 パソコ