タグ

2021年1月20日のブックマーク (3件)

  • 雑科学ノート - 微粒子分散系の話 -

    「微粒子分散系」などと言うと、何やら難しいもののように聞こえますが、要するに、固体や液体の小さな粒子が液体(気体や固体の場合もなくはないですが)の中に混ざっているもののことです。こういう目で周囲を見ると、いたるところに分散系があることに気付きます。冷蔵庫を開けると、(たぶん)牛乳が入っていますね。これは脂肪の粒子が水に分散したものです。マヨネーズもあるでしょう。これも油の粒子が酢や水が混ざった液の中に分散したものです。バターやマーガリンは逆に、水系の粒が油に分散しています。ドレッシングの類も、水系の部分と油系の部分が互いに分散しています(分散が悪くて、放っておくと分離するものも多いですが)。化粧品や塗り薬でクリーム状のものは、大抵、油系の粒が水に分散したものです。自転車のベアリングの潤滑などに使われるグリースでは、油の中に粘度を高める薬剤や水が分散しています。これらの例は液体中に液体粒子が

  • 粒径分布を持つ凝集性スラリーの粘度予測

    シリカサスペンションの粘度を予測するためのチキソトロピーモデルが提案された. モデルは粒径分布を有する凝集性スラリーの非ニュートン粘度を予測することが出来る. モデルでは球形粒子を仮定しているので, モデルの検証のために単分散の球形シリカ粒子を用いて粒子分布を有する濃厚サスペンションを調製した. 実験結果との比較より最小粒子間結合エネルギーF0に関しては更なる考察が必要ではあるが, 粒径分布を持つ凝集性スラリーの粘度予測をモデルを用いて行えることが示された. 今後, 一般的な粒径分布を有する非球形粒子のスラリー系に対するモデルの適用性を検証する必要がある.

  • スラリー分散 WEB連載講座 ビックケミー・ジャパン 添加剤技術部 若原章博

    スラリー分散は塗料分野では一部で興味をもたれていたが、最近燃料電池・キャパシタ・太陽電池など、金属ならびに金属酸化物を分散する上で問い合わせが増えてきている。今回はスラリー分散の用いることのできる湿潤分散剤とその配合例について紹介したい。 固体粒子への吸着性と分散安定化 金属・金属酸化物への吸着性では、リン酸基が最も強いといえるであろう。図1に、末端にリン酸基を持つ直鎖状の分散剤を載せた。リンPが酸素原子Oを介して金属Mと相互作用し引き合う。カルボキシル基もリン酸基よりは弱いようであるが、リン酸基が何らかの事情で用いることのできないときには有効である。主鎖は立体障害による安定化保護層を形成するうえで重要である。ポリエステルや脂肪酸系、ポリエーテルなどがあるが、EO(エチレンオキサイド)・PO(プロピレンオキサイド)の組み合わせで極性が変えられ、系との相溶性をコントロールできる。 ここで金属