日本相撲協会は9日、十両以上で構成する力士会の積立金2000万円以上を着服した幕内格行司の木村銀治郎(50=芝田山)を懲戒解雇処分にしたと発表した。退職金は全額不支給となった。 銀治郎は、力士会が東日本大震災の被災者支援などのための積立金の管理を担当。2019年1月ごろから25年5月ごろまで、力士から徴収した計2187万円を公営ギャンブルなどに使うために横領を繰り返した。最近4年間は、ほかの会計担当行司に「横綱から言われた」などとウソをつき、力士会の口座から332万円を引き出させ、舟券の購入に充てていた。この332万円は返金済みだが、2187万円は未返済となっている。 協会は、調査したコンプライアンス委員会の答申に従い、2日の理事会で処分を決議。銀治郎には9日に処分を通知した。 銀治郎の行為は、業務上横領罪や詐欺罪といった刑罰法規に抵触するが、協会側は刑事告発はしない見通し。今後、力士会の
