邯鄲の夢(かんたんのゆめ) (意味)栄枯盛衰のはかないこと。 出典:枕中記 以下は、唐代の作家、 沈既済 ( しんきせい ) の小説「 枕中記 ( ちんちゅうき ) 」のあらすじです。 唐の玄宗の時代、 呂翁 ( りょおう ) という名の道士が 邯鄲 ( かんたん ) の茶店で休んでいると、 盧生 ( ろせい ) という若者も茶店に入ってきました。 彼は、最初、楽しそうに話していましたが、粗末な衣服をしみじみ眺めてため息をつき、 「世の中うまく行かないものですね。男子に生まれたからには、功をなし名を上げて、戦に出れば大将となり、朝廷にあっては宰相となるべきです。 しかし、今の有様はどうでしょう。30歳になってもまだ、畑仕事に精を出す身です。」 と不満を言い始めました。やがて盧生が眠気を催したのを見て、呂翁は自分の枕を差し出し、 「お若いの、私の枕で寝てみなさい。思いどおりの栄耀栄華