2014年3月3日のブックマーク (1件)

  • 相対化と相互作用の図書・図書館史

    「古代から中世にかけてのの読み方は,現代の皆さんとは決定的に異なっていました。何が違っていたと思いますか?」 2013年に同志社大学に着任し,はじめて司書科目「図書・図書館史」の授業を受け持つことになった。冒頭の問いはその初回授業で学生に投げかけたものである。 「図書・図書館史」を受け持つにあたり,自分に対し2つの課題を設定した。1つは全体のテーマを初回で説明し,それに沿って授業を構成すること。もう1つはそのテーマを受講者の興味を引くようなものにすることである。学生時代の自分は,その授業のテーマ,あるいは受講する意義がわからなければ面白みを感じず,また面白くないと判断すれば寝てばかりいた。そんな自分でも興味を持って起きていられるような内容にしたいと考えたためである。 実際の初回授業では,多くの受講生が思い浮かべるようなメディアや図書館のあり方を相対化することと,社会と知識・情報の共有体制