日本最南端にある映画館「シネマパニック宮古島」(沖縄県宮古島市)がデジタル化で危機を迎えている。「島から映画館をなくさないで」。館主の下地昌伸さん(48)はデジタル機器購入のための寄付を、広く全国に呼びかけている。 現在の映画館はデジタル映写機による上映が主流で、フィルム作品はほとんどなくなっている。シネマパニックはフィルム映写機しか持っておらず、正月のアニメ作品を最後に新作映画が上映できない状況だ。 普段でも経営の厳しい下地さんにデジタル映写機を購入する余裕はなく、このままでは閉館せざるをえない。そこで考えたのが市民からの寄付。新潟や岩手の映画館の例を参考にした。