1. 妻への家路 2. マジック・イン・ムーンライト 3. 毛皮のヴィーナス 4. マッドマックス 怒りのデス・ロード 5. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 6. GONIN サーガ 7. 雪の轍 8. キングスマン 9. 母と暮せば 10. 神々のたそがれ コントロールされる大衆、迫害されるマイノリティ。政治や宗教や偏見や差別や資本家や暴力が一度に追走してくる地獄と、その「反撃」を描いた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、まさに2015年を代表する「現代の映画」であり、セリフに頼らない雄弁な映像は、サイレント映画をリスペクトした、映画の根源的感動にあふれています。私が映画を観ていて、「すごい!」と思わされるのは、世の中や自分の持っている既存の価値観をひっくり返すような力を感じた瞬間で、その源泉には、映像分野を開拓し改革する「新しさ」と、表面的なトレンドに惑わされ
