2018年2月13日のブックマーク (4件)

  • 自由な地図「OpenStreetMap」:みんなで作って活用する地図情報

    「OpenStreetMap」は,オープンデータ地図の作製を目的とした世界的な活動である。作製された地図データは誰もが無償で自由に利用することができるだけでなく,利用者自身もまた地図の作製に参加することもできることから,「地図のWikipedia」とも呼ばれる。また,単に地図を画像として利用できるだけでなく,そのソースデータを入手しデータ処理が可能であることから,企業活動や学術的研究などその活用は多岐にわたる。稿では,OpenStreetMapの作製に携わるコミュニティーの世界各地における活動と,福島県会津若松市における整備状況および行政による活用について紹介する。 福島県西部に位置する会津若松市のさらに西,南会津地方の新潟県との県境に,只見(ただみ)という町がある。いまだ自然信仰の神々が生き残っているかのような,深い山々に囲まれながら細長く続く山間部の町は,全国的にもまれな豪雪地帯で知

  • 細菌がいないと「フニャフニャ」に!? 昆虫と細菌の不思議な関係(永幡 嘉之,ブルーバックス編集部,産業技術総合研究所)

    さまざまな研究室を訪問してサイエンスの現場をリポートする「ブルーバックス探検隊が行く」。今回は「存在しないと感染された昆虫自身が生きられない」という共生細菌と昆虫の不思議な関係を読み解いている、産業技術総合研究所の深津武馬さんに登場していただきます(取材・文/永幡嘉之)。 (前回までの内容はこちらから) 細菌なしには生きられない昆虫 「細菌との共生」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろう。 そもそも細菌といえば、病気をもたらしてヒトの健康を害する悪者という印象を抱いてはいないだろうか。 地球上に暮らす多種多様な生物のなかで、細菌もまた多様な暮らしぶりを見せるが、動植物と違って通常は目に見えない。そのため細菌の存在は、その働きを介することではじめて認識できる。 たとえば万人にもっともわかりやすい例が、ものを「腐らせる」という働きだろうし、納豆やヨーグルト、日酒などの品をつくる「発酵」も

    細菌がいないと「フニャフニャ」に!? 昆虫と細菌の不思議な関係(永幡 嘉之,ブルーバックス編集部,産業技術総合研究所)
  • 私はエクソンモービルから資金援助を受けた気候学者だった

    著:Katharine Hayhoe(テキサス工科大学 Professor and Director, Climate Science Center) 気候変動の現実と緊急性、そして、気候変動に関する虚偽の情報流布を目的とした偽装団体への寄付について人々に疑念を植え付けようとするエクソンモービルの計画的な企ては、いまや公知の事実となって久しい。 2015年の調査報告では、エクソンは遡る1970年代と同等の規模で気候モデリングを実施している科学者たちを自社に擁していた。その研究とモデリングは単に正確だったのみならず、同社の将来を担う計画の立案にも重用されていた。 そして、論文審査を経た研究成果が8月23日に発表されたが、エクソンが気候変動に関して社内で述べていることが同社の対外的な発表とは定量的に全く異なっていることがこの論文で確認された。特に、研究者であるジェフリー・スプラン氏とナオミ・オ

    私はエクソンモービルから資金援助を受けた気候学者だった
  • 納得度の高いランキングが並ぶ、ベストSF2017──『SFが読みたい! 2018年版』 - 基本読書

    SFが読みたい!2018年版 作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/09メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見るはい、今年も『SFが読みたい! 2018年版』が出ました。僕は今年もベストSF海外篇で30作品のガイド+海外SF総括+海外SFランク外の注目作+「あの物語はいまどうなってるの?──人気大河シリーズの現在」で《ウィッチャー》シリーズの紹介を1ページ担当しております。いま文字数カウントしたら1万5千字ぐらい書いている。 30作品もガイドを書くのは大変なんですが面白い作品ならばそう苦にはなりませぬ。というわけで今回の海外篇、また日篇についてもめっぽう納得度の高い+個人的な感覚とそうズレていないランキングになっていて嬉しかったなあと思います(納得度が低い=個人的な感覚とズレていたからといって悪いことはなにもないが)。 の構成

    納得度の高いランキングが並ぶ、ベストSF2017──『SFが読みたい! 2018年版』 - 基本読書