「ピタゴラ装置」を作りたい――誰もがそんな夢を描いたことがあるはずだ。複雑な仕組みによって全自動で動くからくり装置を見ると、一度は自分でも作ってみたくなる。 ピタゴラ装置とは、ビー玉や定規といった身近なものの組み合わせで、電池いらずでおもしろい動きをするからくり装置だ。もともとNHK Eテレの子ども番組の1コーナーだが、大人でもファンが多く、YouTubeで検索すれば自作装置の動画がたくさんヒットする。これをぜひ自分の手でも作ってみたい。 とはいえ、そんな複雑なからくりは作ったことがないし、ちゃんと動くものを作れる自信もない。だったら多少は“人力”が加わってもいいはずだ。「自動9割:人力1割」くらいのバランスなら、立派なピタゴラ装置に見えるだろう。 とにかく、この夏最後の思い出に、ちゃんと動くピタゴラ装置を完成させるのだ。大人12人のマンパワーをほどよく使いながら。
