去年5月、東京・小金井市で、音楽活動をしていた女子大学生がナイフで刺され、一時、意識不明の重体になった事件の裁判員裁判で、被害者の女性が法廷で、みずから意見陳述を行い、「犯人の身勝手な行動で失ったものは数えきれません。傷のない元の体を返してください」と訴えました。 東京地方裁判所立川支部で開かれた23日の裁判員裁判で、冨田さんが被害者参加制度を利用して、法廷でみずから意見陳述を行いました。 意見陳述は被告や傍聴している人から姿が見えないよう、法廷についたてを立てて行われました。 冨田さんは「大好きな歌やお芝居をしたり、大切に積み重ねてきたことが一瞬で奪われてしまいました。普通に過ごしていた日常を返してほしい。犯人の身勝手な行動で失ったものは数えきれません。傷のない元の体を返してください」と訴えました。また、「今も私が話している間、心の中では笑っていて反省していないと思います。今度こそ私を恨