本日、金曜ロードSHOW!にて近藤喜文監督の『耳をすませば』が放送されます。この作品は宮崎駿さんが脚本と絵コンテを描いて近藤さんが監督したものですが、実は「宮崎監督の絵コンテを他の人が監督する」というパターンは珍しいんですよね。 それまでのジブリでは、ずっと宮崎駿と高畑勲の2大監督を中心として作品を作っていたから、「そろそろ他の人にも監督の機会を与えるべきなんじゃないか?」みたいな話が持ち上がり、『海がきこえる』では望月智充さん、『猫の恩返し』では森田宏幸さんがそれぞれ監督を務めました。 でも、それらの作品では宮崎さんは絵コンテを描いていません。その後、『ゲド戦記』や『借りぐらしのアリエッティ』が作られた際も、宮崎吾朗監督や米林宏昌監督が自分で絵コンテを描いているのです。つまり、宮崎さんの絵コンテを宮崎監督以外の人がアニメ化した例は、『耳をすませば』だけなんですね。 ちなみに、『魔女の宅急