今年開催なのに、いまだ悪評が絶えない東京オリンピック。先日も、日本オリンピック委員会(JOC)の「がんばれ!ニッポン!全員団結プロジェクト」が、国民全員に五輪への参加を強要していると批判され、炎上した。 なるほど、そのネーミングセンスは戦前並だったが(ちなみに、北朝鮮にも「一心団結」という有名なスローガンがある)、それ以上に、公式サイトに掲載された「ポエム」が強烈だった。 それは、「みんなが待ち望んだ、東京2020オリンピック」という虚偽の前提にはじまり、「じっとしていても、何もはじまらない」「オリンピックに参加しよう」と呼びかけ、「あなたの中で何かが変わる」「ものすごい力が生まれる」という謎の精神論に展開したうえで、「心をひとつに、全員団結! さあ、いくぞ。がんばれ!ニッポン!」との叫びで締めくくられているのである。 戦時下の「動員ポエム」を思い起こさずには…… 実質的には動員の呼びかけ