小学6年と中学3年を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が24日、一斉に始まった。今年は抽出ではなく、4年ぶりの全員参加で、国公私立計3万962校、約228万7千人が参加。昨年度は理科が初めて実施されたが、今回は従来の国語と算数・数学。 平成19年度から全員参加で実施されたが、民主党政権が22年度から3割の学校を抽出する方式に変更。ただ、数年ごとに全員参加と見直し、今年が該当していた。政権復帰した自民党の方針で、来年度以降も全員参加で行われる見通し。 文科省が成績を集計し、夏に都道府県別の平均正答率を公表。市町村別や学校別も集計するが、各教育委員会が個別の学校名を公表することは禁じている。 来月以降、保護者約5万人を抽出して年収などを尋ねるアンケートを取り、家計と学力の関係を調べる。