『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』など意欲作を次々と送り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。その最新作『君の名は。』は、少年・立花瀧(たちばな・たき)と少女・宮水三葉(みやみず・みつは)が夢の中で“入れ替わる”ことに端を発する恋と奇跡の物語。 アメリカの有名誌で『注目すべきアニメーター10人』に日本人として初めて選ばれるなど注目の新海監督だけに、緊張しながらお話を伺ったところ、ひとつずつ丁寧にお答えいただき、温かく誠実な人柄が伝わるインタビューになりました! ■「僕たちは可能性の直前にいる」ことを全力で語れるような作品に! ――小野小町の和歌「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」をモチーフにされたということですが、作品を撮られることになった経緯は? 企画書を書いたのが2014年7月だったのですが、ちょうどその年の2月に、今回キャラクターデザインをし