長野県千曲市で「相撲を取ろう」と高齢者男性を強引に誘い、引き倒したスキに現金5000円を奪った男が御用となった。 千曲署は13日、強盗容疑で同市の無職・荒井弘一容疑者(42)を逮捕した。逮捕容疑は、12日午後3時45分ごろ、同市にある神社境内にいた男性(78)を地面に倒し、その際にズボンのポケットに入っていた財布から5000円を取った疑いが持たれている。 同署の調べでは、荒井容疑者は犯行前、男性と世間話をしていたところ、唐突に「相撲を取らないか」と“取組”を申し込んだ。「何でやらなきゃいかんの」とした男性の抵抗もむなしく、同容疑者は容赦なく男性の腰に手をかけた。 「容疑者は身長170センチほどで中肉中背で、被害者男性はやせ形」(同署)という体格差、腕力差は歴然だったため、勝敗は一瞬でついた。男性の腕をつかんで引き倒した上に馬乗りになった。その際に財布を抜き取り、現金を奪った。荒井容疑