科学を扱った本で、面白くて読みやすい作品は意外に少ない。専門用語は難しくなりがちで、物語風にするとどうしても長くなる。 そこで人気があるのは、奇抜さやおかしさ、実生活に役立つ便利さなどを「売りにする」本らしい。それでは本書はどうだろう? タイトルをざっと見ると、「樹木は移動できるのか?」「水は水源から流れるのか?」「目をあけたまま、夢を見ることはできるか?」「ニュートンのリンゴは青かったのか?」等々、面白そうで興味を惹かれる。各章も短くて読みやすそうだ。 そこで軽い気持ちで読みはじめると…本書がいわゆる「面白雑学本」ではないことがわかるだろう。(「訳者あとがき」より) 『世界一深い100のQ いかなる状況でも本質をつかむ思考力養成講座』(ロジェ・ゲスネリ、 ジャン=ルイ・ボバン 他著、吉田良子訳、ダイヤモンド社)の内容について、訳者はこのように説明しています。 「100のQ」について、わか
