2010年1月17日のブックマーク (12件)

  • 「他人にかわって語るのは下劣だ」 - Freezing Point

    クレール・パルネ*1によるドゥルーズへのインタビュー(1986年)より。 『記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)』pp.177-9掲載、強調は引用者。 クレール・パルネ: あなたはミッシェル・フーコーに向かって、こんな発言をしておられます。 「あなた(=フーコー)は、『他人にかわって語るのは下劣だ』という、とても重要なことを教えてくれた最初の人間だ」、と。これは1972年の出来事ですが、あの頃はまだ68年5月の余熱をとどめた時代でした(68年5月について、あなたは今度ののなかで「一部の分析を読むと、68年はパリに住む知識人の頭のなかでおこったことにすぎないと思われるかもしれない」と書いておられる)。 他人にかわって語るのではない、ということの尊厳こそ、知識人の態度であるべきだ――あなたの発言は、そういう意味だったのではないかと思います。知識人は口をつぐんでしまったと新聞が

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  • メタ言説への、解離的な居直り - Freezing Point

    ★雑誌『ビッグイシュー』 第105号 発売中 斎藤環さんと私の往復書簡 「和樹と環のひきこもり社会論」 は、今号で最終回です。 最後は私で、『順応状態の完成より、手続きの整備を』。 支援する側もされる側も、完成された順応状態を想定するのはまずい。 政治的にもまずいが、何より臨床的にまずい。 このポイントに照準し、最後まで全力でお返事を試みています(前号)。 支援する側が、ひきこもる人を「対象」として観察する。 支援される側が自分を “当事者” として、特権を享受しようとする*1。 双方とも、自分の目線や役割をメタに固定しています。 ひきこもる人がひきこもり論をすればするほどしんどくなるのは、こうしたメタ目線を保ったままだからで、支援者たちと同じ病理にはまり込んでいるわけです。 これを状況論として主題化しないと、何が臨床の核であるかが見えてこない。 ポストモダンとは、単にバラバラなのではなく

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    yob 2010/01/17
  • 「体験を素材化すること」の周辺 - Freezing Point

    ★雑誌『ビッグイシュー』 第104号 発売中 斎藤環さんと私の往復書簡 「和樹と環のひきこもり社会論」、今号は斎藤さんで、『私は降りることにします』です。 タイトルにあるとおり、次回の私の返信でこの往復書簡は終了です。 ここ数ヶ月のやり取りで、斎藤さんの何が問題なのか、いちばん核心的な部分は示せたと思います。 彼は反論で妙なことをいくつか言っており、検証素材として今後も参照価値があるはずですが、その検証をこそご一緒したかった。 中断されてしまったことが残念でなりません。 ただ今回のやり取りは、すべてが公の場に出ています。 その点で、むしろ安心できる。 当にやりきれないのは、寄ってたかって自分たちのトラブルを隠蔽しようとする業界関係者*1たちの状況です。 支援団体であれ自助グループであれ、ひきこもりの業界では、現状を体現するような重要なトラブルは、すべて水面下にある。 ひどい暴力で死亡者が

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    yob 2010/01/17
  • 環境と臨床 - Freezing Point

    NHKブックス別巻 思想地図 vol.4 特集・想像力 作者: 東浩紀,北田暁大,宇野常寛(編集協力)出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2009/11/26メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 81人 クリック: 2,260回この商品を含むブログ (90件) を見るあまり期待せずに、宮崎哲弥氏の座談会を読み始めたら面白くて、けっきょく購入。 まだ読んでいない章もあるが、決定的だと思った箇所から、理解や方針のちがいを整理してみる(以下、強調はすべて引用者)。 中沢新一: ひとつの問題点は、(略) 人間の思考というのは平面を作り出してしまうことの問題性なんだと思います。 思考するときに必ず何らかの平明を作り出してしまう。 (略) 思考し始めるだけではなくて、これを商売とする人たち、なりわいとする人たちが出てくる。 それから、それをひとつの社会組織にまで展開してくる運動が同時に発生して

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    yob 2010/01/17
  • 《臨床》という言葉の周辺(メモ) - Freezing Point

    「エスノメソドロジーという事業そのものを、臨床活動と理解することはできないでしょうか」という私の質問(参照)は、とても強引な言葉づかいをしています。 contractio さん: 「臨床」という言葉を使いたいと望み かつ 恐れなく使えるひとの考えが、わたしは知りたいです。 (略) 90年代半ば過ぎくらいからでしょうか、「臨床」ということばを、医者以外の人が使うようになってきたことは知っていて、そうした文献を多少は読みました。が、「ぜひともこの言葉を使わねばならない理由」というのが、私には結局さっぱりわかりませんでした。 (略) 「臨床」という語に「治療」という含意があるなら、それを医療従事者以外の人が使うのは、かなり大それたことであるような気はします。 《臨床》という語を、医療とは別のものとつなげたタイトルとしては、《臨床哲学》、《臨床美学》*1、《臨床法学》*2、そして《臨床社会学》など

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  • システム論に関心のある物理学科の学生が20世紀思想を知る為の二冊 - 呂律 / a mode distinction

    twitterにて、[ルーマンとあわせて]「フッサール-デリダの系譜とか,パーソンズとか勉強するべきですかね?」との問いに接する(■ ■)。 私の回答(要旨)は、 個別の論者を さておいて、まずは、構造主義-と-サイバネティクス* を中心とする 大まかな20世紀の思想地図を持っておくのがよいのではないか というもの。 それで、地図をつくるのに100冊推薦してもしかたないので、冊数を極力押さえて二冊。「構造主義」と「サイバネティクス」について一冊ずつピックアップするなら、こんなのがありますよ、と: ヤーコブソン―現象学的構造主義 作者: エルマー・ホーレンシュタイン,川茂雄,千葉文夫出版社/メーカー: 白水社発売日: 2003/06メディア: 単行 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る ISBN:B000J7FVIK サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発

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  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    オーベルジーヌ実レポ べ物の鼻塩塩(未だに通じるのかな) オーベルジーヌというカレーをご存知だろうか 都内にあるデリバリー専門のカレー屋で、 ロケ弁などで大人気の格欧風カレーが楽しめるらしい いいな〜 いいな〜オブザイヤー 都内の奴らはこんな良いモンってんのか 許せねえよ………

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    yob 2010/01/17
  • 酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生 編『概念分析の社会学──社会的経験と人間の科学』(ナカニシヤ出版)- 日曜社会学/エスノメソドロジー番外地

    このページは、エスノメソドロジー研究の論文集、酒井・浦野・前田・中村編『概念分析の社会学』(ナカニシヤ出版・2009年4月刊行)を ご紹介するものです。 書は、科学や医療、法などの専門的な知識のただなかにおかれている私たちが 自らの存在・経験・行為を作り上げていく実践の 手続き的記述を目指しています。各章で扱われるトピックは(生物学的人種や遺伝学的知識、ポルノグラフィや化粧など)さまざまですが、どの章も「私たちが自らのあり方や自らの経験や行為を理解するさいに用いている概念の用法を記述しよう」という、一つのはっきりしたねらいをもって書かれています。 ですから、 現代社会に生きる人々の様々な経験への省察 自文化の人類学 - 同時代の歴史学 としての 社会学研究 社会学的概念分析としてのエスノメソドロジー研究 などとして、お読みいただくことができるでしょう。 ここには、「立ち読みコンテンツ」と

    酒井泰斗・浦野 茂・前田泰樹・中村和生 編『概念分析の社会学──社会的経験と人間の科学』(ナカニシヤ出版)- 日曜社会学/エスノメソドロジー番外地
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    yob 2010/01/17
    購入予定
  • 2010-01-12

    概念分析の社会学 ─ 社会的経験と人間の科学 作者: 酒井泰斗,浦野茂,前田泰樹,中村和生出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2009/04メディア: 単行購入: 7人 クリック: 116回この商品を含むブログ (98件) を見る「STS Network Japan 関西定例研究会>『概念分析の社会学』合評会」 「登録不要、参加費不要、どなたでもご参加いただけます」とのことで、参加させていただいた。 合評会全体をバランスよくまとめる作業は私には無理だし期待もされていないと思うので*1、私の興味を持ったポイントを少しだけメモ。 【※発言記録については、発言者からの承諾を取っていませんし、あとで書き換える可能性があります。エントリーは、いち聴講者による個人的なメモです。ご注意ください。】 冒頭で酒井泰斗(id:contractio)氏*2から、「エスノメソドロジーは何であるか」とい

    2010-01-12
  • ロラン・バルト 著『喪の日記』 - 荻野洋一 映画等覚書ブログ

    2009年2月にスイユ社から出たばかりのロラン・バルト『喪の日記』が、早くも邦訳刊行された(みすず書房)。翻訳家たちの完璧主義とやらが災いしているのだろうか、世の中には、何年十何年と訳者の書斎で居眠りを続ける洋書が多いというのに、今回の早期刊行は非常に喜ばしいことである。 バルトという人は周知のように、みずからの家庭を持つことはなく、「生涯で唯一敬愛した女性」である母親とずっと二人暮らしをしてきたが、1977年10月にその母がついに病死する。そして1980年の2月に起きた交通事故が、彼自身の命をも奪ってしまうわけだが、母の死の翌日から悲嘆と孤独の心情を綴りはじめた『喪の日記 Journal de deuil』と名づけられたカードの束が、死後、IMEC(現代刊行物研究所)によって厳重に保管されていた。没後30年近くが経過し、日記に登場する関係者のプライバシーが問題視されなくなったと思われる中

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    yob 2010/01/17
  • 八代尚宏氏に対する冷静な評価 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    拙著への書評をしていただいたこともあるシンスケさんのブログ・プチパラで、八代尚宏氏の『雇用改革の時代』についての論評が書かれています。 http://blog.goo.ne.jp/sinceke/e/65f49316a036ce0c81ff581cf6cca889(八代尚宏氏の『雇用改革の時代』を読むーホントに、雇用問題って難しいなあ…) >岩波新書の濱口桂一郎氏の『新しい労働社会』は、どちらかというと「労働法」の用語を使って雇用問題が語られていたが、八代尚宏氏の『雇用改革の時代』は、主に「経済学」の用語を使っているので、文章の「歯切れ」がよい。 >…このように私は八代氏のを読んで感銘を受けたのだが、いまブログ検索で八代尚宏氏の名前をちょっと調べてみると、この人は「労働ビッグバン」を推進しようとした新自由主義者の「悪の権化」みたいな存在として、いろいろな人に罵倒されてきたようだ。 「えー

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    yob 2010/01/17
  • アナキズム図書室

    石川啄木   略歴 所謂今度の事 日露戦争論(トルストイ) 呼子と口笛 大杉 栄   略歴 僕は精神が好きだ 法律と道徳 社会か監獄か 秩序紊乱 個人的思索 僕らの主義 なぜ進行中の革命を擁護しないのか そんなことはどうだっていい問題じゃないか 国泥棒の見 唯一者 -- マクス・スティルナー論 -- 意志の教育 -- マクス・スティルナーの教育論 -- 社会的理想論 マルクスとバクーニン --社会主義と無政府主義-- 近代個人主義の諸相 クロポトキン総序 1-3 クロポトキン総序 4-6 クロポトキン総序 7-9 クロポトキン総序 10-12 動物界の相互扶助 --生存競争についての一新説-- 強がり 獄中記 市ヶ谷の巻 獄中記 巣鴨の巻 獄中記 千葉の巻 続獄中記(前) 続獄中記(後) 無政府主義将軍 久津見蕨村   略歴 『社会主義と個人主義』 栗村寛亮・宮地茂平 「日政府脱管届」

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    yob 2010/01/17