第17回 : 尿路感染症 尿路感染症には尿道炎・膀胱炎(ぼうこうえん)・腎盂腎炎(じんうじんえん)などがあります。女性によく見られる尿道炎は、軽く考えられがちですが、症状に気づいたらすぐに治療をすることが基本原則です。そのまま放っておくと、菌が膀胱や腎臓にまで侵入し、より重い病気に発展することがあります。 ■感染経路と症状 人間の身体には外部から侵入した菌を浄化する機能が備わっていますが、菌の数が多かったり、体の免疫が弱っていたりすると、感染しやすくなります。主な症状としては、排尿時痛・頻尿感(頻繁に尿意をもよおすこと)・残尿感・下腹部の痛み・血尿・尿の濁りなどが挙げられます。女性に尿道炎が多いのは、女性の尿道は約4センチと、男性の約20センチよりはるかに短く、そのために尿道口に大腸菌が侵入しやすいことが原因の1つとされています。特に、下痢をしている時には便に含まれている大腸菌が簡単