2011年3月30日のブックマーク (2件)

  • 「暫定規制値」とは | team nakagawa

    ニュース等の報道で耳にする機会が多くなった、飲物摂取制限に関する「暫定(ざんてい)規制値」の意味、また「暫定規制値」を決める根拠について多数のご意見•ご質問を頂いています。 ここでは特に、放射性ヨウ素の暫定規制値がどのように決められているかを文献に沿って、私たちが知りうる範囲でなるべくわかりやすく解説します。 ※なお、参考にした文献は以下のもので、引用した数値もこの文献から引用しています。 ・「飲物摂取制限に関する指標について」(平成10年3月6日原子力安全委員会原子力発電所等周辺防災対策専門部会環境ワーキンググループ) ・「日の防災指針における飲物摂取制限指標の改定について」(須賀新一、市川龍資、保健物理35(4),449-466(2000)) これらは、国際放射線防護委員会(ICRP)、国際原子力機関(IAEA)等の考え方に基づいています(詳細は以下を参照ください)。 ・国際放

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  • team nakagawa : 放射線がカラダに与える「確率的影響」と「確定的影響」

    放射線が生物に与える影響には、「確率的影響」と「確定的影響」があります。「確率的影響」は、ズバリ、「発がん」のことです。放射線による発がんは、がんの発生に関わる遺伝子(DNA)が放射線により障害を受けることで起こります。(注1) 注1: 確率的影響には遺伝的影響(子孫に対する影響)も含まれます。しかし、これは動物実験で認められたことがあるものの、原爆被爆者を中心とした長年の詳細な研究にも関わらず、ヒトでは認められたことがありません。 「確率的影響」=「発がん」が起こる確率は、ごくわずかな量の被ばくであっても上昇し、被ばくした放射線の量に応じて増加すると考えられています。これ以下の線量であれば、大丈夫という“境目”=「しきい値(閾値)」がないのです。しかし、実効線量で100~150mSv(ミリシーベルト)未満の放射線被ばく(蓄積)では、発がんの確率が増すかどうか、はっきりした証拠はありません

    team nakagawa : 放射線がカラダに与える「確率的影響」と「確定的影響」